お盆真っ只中のある日、何も予定のないクラブこけしオーナーが店でぼんやりしていると、
彼女等はオーナーの愛人が営むこけしモデル事務所の娘達であった。
「オーナーさんこんにちは!お盆いかがお過ごしでしたか?今私達は親睦を図るべく、
港屋一門で散歩をしてまして、こちらにも挨拶がてら寄らしてもらいましたよ!」
港屋一門で散歩をしてまして、こちらにも挨拶がてら寄らしてもらいましたよ!」
同門と言うだけに皆似通った雰囲気があり、一度紹介を受けた者もいるのだが、
どうやら新顔も混ったりで、正直オーナーには小寸の娘達の区別が最早ついていない。
「ええっと、委員長ちゃん、何だか人数が増えたような・・・」
「よくお気づきで!背丈も似ていて結構見分け辛いんじゃありませんか?」
「いやいや、皆可愛らし娘達ではないか。」とりあえず受け答えるオーナー。
予てより愛人のスカウトに偏りは感じいてたが、彼女は区別ができているのだろうか?
そんな愛人への疑問を禁じ得ない。絶望的に覚えられる自信はないながらも、
一応礼儀としてオーナーは新顔の娘の紹介をしてもらおうと委員長を促す。
一応礼儀としてオーナーは新顔の娘の紹介をしてもらおうと委員長を促す。
「じゃあ、家の近いエノキちゃんが紹介するわね。エノキちゃんお願いね。」
「はい!私の左の娘が“ウズラ”ちゃん。そしてその左が“オカズ”ちゃんですよ!」
オーナーがハッとする。(エノキ、ウズラ、オカズ・・・食べ物繋がりで覚えやすい!)
「私、卵みたいな丸顔なのでウズラといいます。社長(愛人)の命名です!」
「私は父の名をちょっとひねって“オカズ”です。私も社長さんに名付けてもらいました!」
これなら覚えらそうだと、オーナーは笑顔でウズラとオカズに挨拶をした。
今や大所帯となったモデル事務所に於いて、愛人もどうやら命名には苦労し、
それなりに根拠を持たせつつ工夫をしたことを察したオーナーであった。
今や大所帯となったモデル事務所に於いて、愛人もどうやら命名には苦労し、
それなりに根拠を持たせつつ工夫をしたことを察したオーナーであった。
浅之助型、由吉型、粂松型、七郎型・・勉強(興味)不足で、
この辺どれも同じに私には見えてしまう土湯湊屋系列でございますが、今回少~しだけ、
この辺どれも同じに私には見えてしまう土湯湊屋系列でございますが、今回少~しだけ、
話を作りながら見えてくるものもありました。引き続き地道に精進します。
果たして所有者である愛人は区別が出来ている、、わけではないようですが、
『カワイイから』という感性がモチベーションのようです。好みなんですね。