こけしブログ クラブこけし物語

クラブこけし物語と題したストーリーによって 所有するこけしを紹介

カテゴリ : 店外編:国内旅行

クラブこけしオーナーとこけし娘達の四国旅行もやっとの締めくくり。
一行は四国を飛び出し広島は厳島神社まで遥々やってきたのであった。
厳島神社1
さすがは世界遺産と観光を楽しんでいたオーナーは、はっと思い至り、
こけし娘の“筒”(145265話ほか)を呼ぶのであった。
「ちょっと筒ちゃん。こっちへいらっしゃいな。写真を撮ってあげよう。」
「ん?なに急に。別にいいけど。」
「では、これと一緒に並んでもらえるかな?」
そう言いオーナーが筒の横に添えたのは、ご存知広島銘菓『もみじ饅頭』であった。
厳島神社2
「うむ!すばらしい!青森と広島、日本の東と西のもみじの競演だのう!」
「わ!もみじ饅頭!食べて良い?」
「ちょっとまちたまえ。写真がまず先なのだよ。」
「早く早く!ねえまだ?もう食べて良い?いいよね?!」
写真を撮り終わるや否や、食い意地の張った筒はもみじ饅頭にまっしぐらであった。
「うま!うま!でもさぁ、オーナー、なんでチーズクリームなのさ。
普通王道はやっぱりあんこでしょ。その辺センスないわぁ~。」
「嫌なら別に食べんでもいいのだよ。」
「いえ、食べます。おいしいです。さっき鹿が食べてた煎餅よりはるかに。」
「そんなものまで食っていたのかね・・・。それは鹿煎餅だよ・・・。」
そんなわけで4泊5日に渡る、オーナーとこけし娘達の四国から広島に至る旅行は、
それぞれに満足な思いを胸に、無事終了したのであった。
つづく
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旅行でこけし写真が撮りたいのですが、当然全てを持っていく事は無理です。
そこで選抜を行うのですが、厳島神社では、もみじ饅頭と共に
この山谷レイ工人のものと決めていました。もみじと言えばこれだ!と。
厳島神社の朱色と、こけしの赤がとてもお似合いです。
しかし、神社で鹿が放し飼いになっていたとは知りませんでした。
総じて色々と念願のかなった楽しい旅行でした。

クラブこけしオーナーとこけし娘達の四国旅行も終盤、一行は愛媛県へと入った。
とある場所でサク子とヒビン(店外編21,22ほか)は感慨に浸っていた。
道後1
「何とか辿り着けましたね、サク子大姉様。」
「そうねヒビン。オーナーがちんたらしてるからもう夜になっちゃったわね。」
「でも、ここってこんな街中に突如としてあるんですね。」
「ここは私も一度は訪れたいと思っていた・・・、そう!道後温泉よっ!!」
道後2
そこは愛媛県は松山市の道後温泉。かねてよりオーナーも行きたいと切望していた場所である。
「あの・・・、『道後温泉よっ!!』って大姉様、あのおじ様二人は誰なんですか?」
「ああ、これはオーナーがたまにやる、観光写真を撮影している人を便乗撮影すると言う技法よ。」
「はぁ・・・。さすがオーナー、意味が分かりませんね・・・。」
「味わい深い立ち姿じゃないの。私も人間にしたらあのおじ様方くらいのものなのよ。」
「まあそうですけどねぇ。大姉様は年季入ってますしねぇ。」
そんなこんなで、オーナー一行は建物外観を十分に堪能した後、建物内に入る。
建物2階は休憩室となっており、湯上りにはお茶やお菓子をいただけるつくりとなっている。
道後3
「いやー大姉様、やっぱり和室は落ち着きますね!」
「そうですねヒビン。畳とこの古びた柱梁。やっぱり私達にはこれですね。
ささ、オーナーさん、お風呂に浸かってらっしゃいませ。私達もここでくつろいでますわ。」
「うむ、あい分かった。二人も満喫しておるのだよ。」そう言いオーナーはウキウキと風呂に向かった。
オーナーを促した後、サク子とヒビンはくつろぎつつも、
最近のオーナーのこけしの連れ回し方は無茶ではないかと相談しているのであった。
つづく
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というわけで、蔦文男工人の“ヒビン”および
蔦作蔵工人の“サク子”を連れまわしての、四国編3連発でございました。
様々な状況下で写真を撮りましたが、無事汚れや打ち疵をつけずに生還できました。
こけしはやっぱり和風な要素と相性がいいなと、
この前々回からのこの3連発をやってシミジミと思ってしまいました。

四国を旅行するクラブこけしオーナーとこけし娘一行は高知県に来ていた。
“サク子”と“ヒビン”(9798話店外編21)は、桂浜にて海を眺めていた。
「ヒビンよ、こけしの夜明けは近いぜよ!」
「やや!大姉様、今度は龍馬ですね!ところで桂浜も来た事はあるんですか?」
「私も長く生きてきた身ですもの。もちろんあるわよ。」
今はクラブこけしに身を寄せているサク子であるが、その長い人生で日本中を放浪していた彼女である。
「しかし、彼は本当に良い若者でした・・・。」
「え!?大姉様、まさか坂本龍馬に会った事があるんですか!?さすがこけし界の生き字引・・・!」
「フフフ、ヒビンよ、あなたも長く生きていれば色々あるわよ。精進なさい。」
「ハ、ハイ!大姉様!」
上機嫌に鼻歌を歌い始めるサク子を、ヒビンは改めて尊敬の眼差しで見ていた。が、ふと思い至る。
「ちょっと待ってください大姉様。幕末にはさすがに大姉様もまだ生まれてませんよね?
それにその鼻歌は・・・『桜坂』!福山雅治の『桜坂』じゃないですか!!」
「ウフフ、ちょっと話を盛りすぎたわね。前ここに来たときは、NHKの『竜馬伝』のロケ中だったのよ。」
「なーんだ。ああ、びっくりしたわぁ。大姉様の冗談は一瞬真実味があって分かり辛いわ。
え、でも福山雅治に会ったことあるんですか!いいな、いいな。」
そんな女子トークで盛り上がり始めた二人の元に、オーナーがカメラを抱えてやってくる。
「サク子ちゅぁ~ん、ヒビンちゅぁ~ん。写真を撮ってあげようかね。」
気を利かしたつもりのオーナーは、福山雅治風に『あんちゅぁ~ん』のモノマネをしながらカメラを構えた。
一瞬にしてしらけてしまった二人は、黙って海を眺めているのであった。
桂浜
つづく
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江戸時代末期の文化文政
(1804~1830)の頃
木地師たちがこけしを生み出したといいます。
坂本龍馬(1836~67)が活躍していたちょっと前くらいでしょうか。
古い新しいを問わず、こけしのDNAにはそんな日本の記憶が受け継がれているのか、
皆達観した表情をしているように思えてきます。
といいつつ話はくだらなくてお粗末さまでした。

お話は戻ってクラブこけしオーナーの四国旅行の続き。
この旅行には“サク子”(98話)と“ヒビン”(97話)も同行していた。
古くより水戸黄門のように諸国を漫遊していたサク子は、足跡を懐かしむようにヒビンに話すのであった。
徳島1
「ヒビンよ、これが鳴門大橋ですよ。美しい橋でしょう。」
「はい大姉様!天気もいいし、海も青くてすばらしい景色ですね!」
「鳴門大橋、橋長1629メートル、本州四国連絡橋のひとつとして1985年に開通。
多柱基礎構造を用いて海流への影響を軽減、強風対策の一つとして補剛桁のねじれ振動を防ぐため、
中央分離帯下面に鉛直スタビライザーを用いその上部は網目状で風が抜けるようになっているの。
1973年のオイルショックでは一時計画が・・・」
「ちょっ、姉様?!大姉様?私には話がちょっと・・・。」
「はっ!いけない、熱が入っちゃったわね。ゴメンンサイねヒビン、オホホ。じゃあ渦潮を見に行きましょう!」
「は、はい大姉様。」
二人は渦潮を眺めに、鳴門大橋の遊歩道『渦の道』へと移動するのであった。
徳島2
「ごらんなさいヒビン。潮の流れで丁度渦が見ごろなタイミングよ。」
「ひゃああ!凄い迫力ですね大姉様!自然の力って凄いですね!」
「フフフ、そうでしょう。世界三大潮流にも挙げられる、世界遺産登録を目指すスポットなのよ。
そもそも渦潮と言うのは潮の流れの境目で発生するの。潮位差により発生する潮の流れは、
幅1340メートルの鳴門海峡を最大11ノット、時速約20.4キロで流れ込み、
複雑な地形も起因し、そこに発生するカルマン渦が・・・」
「だから姉様!?大姉様ったら!」
「これヒビン!説明中やけん、ちゃんと聞くんじょ!!」
「“じょ”??・・・。大姉様、だ、大丈夫ですか・・・?」
「はっ!またやってしまったわ。熱が入るとついつい周りが見えなく・・・。オホホホ。」
「は・・・はぁ・・・。そうなんですか・・・。でも“じょ”って・・・。」
サク子は豊富な知識や経験を人に語るとき、熱が入ると周りが見えなくなる上、
怪しいにわか方言まで口走るという、お茶目な一面を持つのであった。
つづく
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写真撮影でのこけしの置き場所は、
風景のスケールなど考慮するとなかなかに難しく、良い足場ばかりではありません。
仮にバランスを崩して手の届かないところにでも落とした場合、
そのショックは物にもよりますが、この蔦作蔵工人のこけし(サク子)に関しては
きっと立ち直れないと思われます。
楽しみつつも、撮影シチュエーションによっては物凄く緊張いたします。

クラブこけしのオーナーが、秋の観光旅行と称してこの度向かったのは、初の四国。
店のこけし娘の中で同行をせがんできたのは幸子(さちこ)(94話)であった。
日頃より季節の散歩を好み、寺社仏閣めぐりをしている歴女的性質を持つ彼女は、
今回並々ならぬ意気込みで参加を申し出たのであった。
瀬戸大橋
瀬戸内海を渡る電車内から彼女の気持は高ぶっていた。
「ついにあそこに行けるのね。うまくいくかしら・・・緊張するわ・・・。」
「幸子ちゃん、高ぶっていますな。緊張ほぐしに写真でも撮ってあげよう。」話しかけるオーナー。
「別にいいですけど、多分逆光でうまくいかないと思いますよ。」
「私の腕を馬鹿にしてはいけない。じゃあ撮るよ。ハイ、チーズ!」
写真は案の定、幸子の言うとおりシルエットクイズのような仕上がりであった。
金比羅宮1
そうこうして一同やってきたのは、香川県の“こんぴらさん”こと『金刀比羅宮』であった。
幸子は緊張の面持ちでオーナーに言う。
「こんぴらさんでおみくじを引いて、このお遍路の国四国の霊験にあやかるのが夢だったんです!」
「そうかそうか、好きにやってなさい。私は写真撮るのでもう忙しいから。」
幸子の話も上の空に、オーナーは写真撮影にハッスルし始めた。
一方、満を持して幸子が引いたおみくじの結果は・・・・『大凶』。
金比羅宮2
しばらく後、一息ついたオーナーが、何やら冷めた顔をした幸子に話しかける。
「いやー満足満足。そういえば幸子ちゃん、おみくじ引くとか言ってたっけ。どうだったの?」
「おみくじ・・・いえ・・・、引いてませんよ。別に引く気とか無かったし・・・。」
「え!?そうだっけ?いや、でも今何か丸めて捨ててたような・・・」
「うるさいわね!そんな事よりオーナー、うどんでも食べに行きましょう!」
「う・・・、うむ。」
例によってクジ運の悪さを隠す幸子。
ある意味前向きではあるが、そのクールな顔立ちには落胆の色が伺えたという。
つづく
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ふと思うに、こけしのシルエットクイズ、
数年前は系統別レベルで結構悩んだものでした。
蔵王の岡崎栄治郎型や、津軽の盛秀型、等のシルエットを辛うじて見分けたくらいでした。
しかし今や、(ん?これは・・・
小関幸雄・・・?)といった感じに、
多少マニアックになりつつあることを実感いたしました。
といっても上には上がいる世界、まだまだ浅いところなのでしょう。

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