こけしブログ クラブこけし物語

クラブこけし物語と題したストーリーによって 所有するこけしを紹介

カテゴリ : 店外編:国内旅行

クラブこけしの京都旅行の少し前のこと。
オーナーの愛人が経営するモデル事務所(こけしの)から、“でこぱっち(63話)”が店を訪ねて来ていた。
“でこぱっち”とはオーナー命名のあだ名であるが、やはりどうにも気に入らないらしく、
変えてもらおうとオーナーに詰め寄って来たのである。
「オーナー!ホントお願いです。もっと素敵なあだ名を私につけてください!」
「まあまあ、そんなことよりでこぱっちちゃん、京都旅行一緒に行くかい?」
「そんな、話をそらなさいで・・・えっ京都?!行きたい!!」
そんな流れで京都旅行に参加した彼女、訪れたのは茅葺屋根の民家集落が残る美山町であった。
美山1
でこぱっちは美山の風景にすこぶる感動し、うっとり夢心地で少しテンションもおかしくなっていた。
猫にマタタビ的に、美山の風景にはこけし娘の琴線に触れ、気分を高揚させる何かがあるらしい。
「すごいすごい!日本の原風景だわ!!山、茅葺屋根、桃の花!ため息が出ちゃうわぁ!」
「でこぱっちちゃんがこんなに喜んでくれるとは、連れて来た甲斐もあるのだよ。」
「オーナーありがとうございます!ルララ~♪げ~んふ~うけ~い♪ウフフフ アハハ」
「よし!でこぱっちちゃん、写真を撮ってあげよう!」
「ルーラララ~♪オーナー、でこぱっちをぱっちり撮ってね、なんちゃって!アハハハ♪」
美山2
こんな感じに、オーナーに“でこぱっち”と何度も呼ばれ、美山での夢心地でおかしなテンションの中、
催眠術にかかったように自分のあだ名に馴染んでいくでこぱっちであった。
東京に戻り、正気にも戻った彼女は、以前ほどあだ名に、拒絶感が無くなっている自分に気づき、
釈然としないながらも、オーナー恐るべしと思うのであった。
つづく
=====================
こけしの素朴さは農村的風景にやはり良く似合うものですね。
でこぱっちのハッスルはそのまま私の興奮度合いです。
今回ほぼ都を見ずに京都の辺境を観光してましたが大変楽しかったです。
というわけで京都編はここまででございます。

伊根1
拝啓 お父さん
僕は今、京都の北、伊根湾に臨む伊根の舟屋にやってまいりました。
日本一周の旅行のさなか、クラブこけしの前で力尽きてからというもの(35話)、
僕の白目が元気な黒目になるようにと、店の皆さんにはバイトとして大変良くしてもらっています。
今回もオーナーのはからいで、目標の一つだった場所に来ることができました。
本当は自力で来たかったのですが、相変わらず虚弱な僕には未だ厳しかったことでしょう。
頑張ってはいるのですが、僕の白目はなかなか黒くなりません。
しかしながらこの舟屋群、高潮は大丈夫なのでしょうか?
住んでいてジメジメしないのでしょうか?
そんな不安で今の僕には住めそうにありませんが、素晴らしい景色です。
いつかここで漁師になれるくらいの力強い青年になって見せます。
決してお父さんを恨みますまい。
この白目はお父さんが与え下さった試練と思い、立派な黒目になって見せます。
どうかご自愛ください。オーナーに撮っていただいた写真を同封いたします。

行き倒れより

追伸
黒目になることを願い丹波の黒豆を食べました。
つづく
=====================
今回もシュールな話にお付き合いいただきありがとうございます。
京都の北、伊根地区の舟屋群(重要伝統的建造物保存地区)です。
伊根2
一階が船用に海側への開口となった民家が連なっております。
写真では海の翡翠のような色合いが、
こけしの緑の線とはからずしも結構マッチしております。
常々見てみたいと思っていたところで、期待を上回る景色で感激いたしました。

クラブこけしの娘達とオーナーの京都旅行でこの度訪れたのは、
日本三景の1つ、京都府は宮津湾の天橋立であった。
クラブこけしでは稀な存在の人妻こけし“ろくろマント”(77話)が、
娘の赤マント(76話)に天橋立の説明をしている。
天橋立
「赤マントちゃん、天橋立は砂州が作りだした景色なのよ。」
「母ちゃん、砂州ってなんでしゅか?」
「砂州っていうのは、水流で砂がたまってできる地形のことよ。」
「ふぅ~ん。あんなに細いのに木まで生えてすごい景色でしゅね。」
砂州の話をしつつも、ろくろマントは隣にいるオーナーをチラ見し、話は湿っぽいものになっていく。
「クラブこけしに勤める前は生活も大変で、あなたを旅行連れていく余裕も無かったものね。
オーナーさんに感謝なさい赤マントちゃん。」
「はい母ちゃん!ありがとうございましゅオーナー!」
感謝され照れ始めるオーナーだが、この話の真意を赤マントも心得たものであった。
(これは母ちゃん必殺の“お涙頂戴、未亡人テクニック”!さすが母ちゃん、大人の女でしゅ!)
「でも赤マントちゃん、オーナーにあまり甘えちゃダメよ。私達は今でも十分幸せなんだから。」
「うんわかった。オーナーにわがままをしないようにするでしゅ。」
マント母娘の小芝居に気がつかないオーナーは、その健気さにまんまと心を打たれ涙ぐんでいる。
「何を言う2人とも。私にどんどん甘えるが良い!」
マント母娘はオーナーの心を掴んだことに満足しつつ、謙虚に礼をするのであった。
ちなみに2人の父、黒マント(78話)は疎遠ながらも元気に健在である。
つづく
=====================
こけしをからめて、日本三景をとうとう制覇しました。
安芸の宮島は店外編24でご紹介しましたが、
松島には、実は初めて鳴子温泉に行ったとき観光で寄っていました。
その時まだこけしに全く興味はなかったのですが、
実は鞄の中にはファーストこけし、鳴子で買った“ゆさこ”がいたのです。
牛に引かれて善光寺ではないですが、こけしに引かれてなんとやらで、有難いことです。

京都旅行を満喫するこけし娘達がいる一方、クラブこけしの居残り組は、
日々お茶づけで過ごしていたことが、ゆさこの発言(前話コメント欄)にて判明した。
居残り組はなぜ粗食生活になっていたのか。
クラブこけしには“めし炊き”(2035話ほか)と“まんさく”(49話)という賄い担当がいたはずである。
そう、今回その2人も京都旅行に参加していたのであった。
他の娘達が観光を楽しむ一方、2人は『おばんざい』修行を目的に京都の花街、先斗町にやってきた。
先斗町
「まんさくちゃん、ここ京都で本場のおばんざい料理の極意を身につけるわよ!」
「でもめし炊き姉さん、おばんざいってヘルシーなイメージですよね。
店の娘の一部は、二言目には『こってり肉料理が食べたい!』といつも言っていますが・・・。」
「そんなのは放っておきなさい!ぶっちゃけ店が大所帯になって、まさに台所は火の車なのよ!」
「おばんざい、受け入れられるでしょうか。」
「皆の健康だって考えなきゃ。最近のオーナーの食べたい気持ちと体のギャップなんか酷いものよ。」
「確かに。この前もこってり豚骨ラーメンを食べてお腹を壊してましたね。もう歳なんでしょうね。」
「そうよ。賄いのおばんざい化は良い事ずくめよ!」
こうして2人は先斗町でしっかりとおばんざいの極意を学び、
その後のクラブこけしの賄いはローコスト&ヘルシー志向になったという。
オーナー始め一部のこけし娘からは「こってりが食べたい!」との不満の声が今も絶えないという。
つづく
=====================
先斗町とこけし。こけしにキャラクター付けをすればこそ趣ある(ブログ主に)写真です。
パッと見「?」としかならない取り合わせですね。今更ですが。
このブログをどれくらいの方が「?」と思い去っていったことでしょう。
今回の写真で何故かしみじみと思ってしまいました。
そして胃腸の弱体を否定しながらこってり料理がやめられない今日この頃です。

この度、京都旅行にやって来たクラブこけしオーナーと、店のこけし娘達。
伏見稲荷1
千本鳥居で有名な伏見稲荷大社では、“しょう子”(56話)と“大宮ちゃん”(51話)が話し合っていた。
2人とも、店では皆の和を取り持つような立ち位置の真面目な娘である。
伏見稲荷2
「ねえ、しょう子ちゃん。私たちってお店でも結構地味な方だよね。」
「そうね大宮ちゃん。でも裏を返せば、他の問題な娘達と違って真面目で優秀だってことよ!」
「そうね、そうよね。この奥ゆかしい京都にもそんな私たちがお似合いよね。」
「そうそう、この千本鳥居の静謐なたたずまいに似合うなんて、さすが私たちよ!」
何かとストレスも溜まるようで、会話の端々に自画自賛を織り交ぜ納得しあう二人である。
「でも本当は鳥居の内側で写真撮りたかったよね、しょう子ちゃん。
ここって、2通りある鳥居道の中州みたいなところだよね。」
「仕方ないじゃない。大宮ちゃんも見たでしょこの観光客の多さを。
もうここは外国よ!日本人いないくらいよ!鳥居の内側なんて無理よ!」
「で、この中州でひっそり撮影か・・・、なんだか私達らしいね・・・。」
「大宮ちゃん!ネガティブになっちゃダメ!
私たちはこの中州という他の観光客の和を乱さない場所を、あえて選んだのよ!」
「そうね、そうよねしょう子ちゃん。和は大事だもんね。」
お話でもその真面目さ故か話題に上ることが少なかった2人。
これまで頑張って来たそんな2人へのご褒美として、中州になってはしまったが、
京都観光の目玉スポットでのモデルに抜擢してあげたオーナーなのであった。
つづく
=====================
伏見稲荷大社、初めて来ましたが、こんなに外人さんが多いものかとたまげました。
東京も外人さん増えたなと思っていますがその比ではありません。
コソコソこけし写真を撮っていると、「Oh! コケーシ!」と言って撮影に参加する外人さんも。
それはそれで、なかなか通な方だとは思いました。

このページのトップヘ