こけしブログ クラブこけし物語

クラブこけし物語と題したストーリーによって 所有するこけしを紹介

カテゴリ : 店外編:国内旅行

クラブこけしの名古屋観光も最終盤、一行は複合商業施設『オアシス21』の大屋根の上に登っていた。
オアシス21_1
広大な人工池を備えたこのガラスの大屋根は‘水の宇宙船’とも呼ばれており、
ライトアップされた名古屋テレビ塔を背景に、その眺めは何とも未来的な光景となっている。
オアシス21_2
ここでこけし娘達は旅行の感想を語り合っていたが、“おさげ”と“ボブ美”は何とも不満そうである。
「オーナーの写真の腕には呆れたものねボブ美ちゃん。オートフォーカスでまさかのピンボケとはね。」
「全くよねおさげちゃん。せっかく常滑まで行って焼き物散歩しながらポーズとか決めたのにね。」
オアシス21_3
「名古屋城なんかもう閉まってて遠くからしか写真とれないし。あれはオーナーの計画ミスよ。」
「残念だったわよね。シャチホコ小さすぎてよくわからなかったね。」
オアシス21_4
「も、申し訳ない・・・」おさげとボブ美に責められるオーナーにベンガラの助け舟が出る。
「まあまあお二人さん、モノより思い出!終り良ければすべて良しですよ!ハ〜ベベン!」
「おお、今回はベンガラちゃんの『ベベン!』に上手く収めてもらってばかりであるな。」
「まあそうね。楽しかったし、ベンガラちゃんに免じて仕方無しとし・・・ちょっと待った!何よこれ!」
オアシス21のデジカメ写真(上から2枚目)の撮れ具合を見直していたおさげが声を上げる。
「またやったわね出歯亀オーナー!この女の子の足!こんな事(店外編4479)ばっか上手くやって!」
「こ、これは、つまり、若人のお御足の潤いと水の潤いを絡めて、水々しさの相乗効果を・・・」
「お御足の潤い?!なんかもう説明がキモイわ。」ドン引きのおさげとボブ美である。
「やれやれ、これではさっきの『ベベン』も台無しですねぇ。ハ~」ベンガラも最後はため息であった。
こうして、最後に株を下げたオーナーとこけし娘の名古屋旅行は幕を閉じたのであった。
つづく
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焼き物の町‘常滑’に行き、有意義な観光をしたのですが、
こけし写真を全部ハズしてしまったせいもあり、駆け足で締めくくりといたします。
ピンボケに後で気付いても取り返しがつかないのでとても悔しいものです。
そんなわけで名古屋編はここまでですが、近い割に良く知らなかった名古屋。
総じて楽しい&満腹な観光が出来、大変満足いたしました。

クラブこけしの名古屋観光2日目の朝、一行は名古屋発祥の名喫茶店チェーン『コメダ珈琲』にいた。
コメダ珈琲
「これぞ名物モーニング〜♪珈琲一杯注文すれば♪ロハでお供が付いてくる〜♪ハ〜ベベン!」
「ベンガラちゃんのハイテンションも分かるわ。本当にパンが付いてきたわよボブ美ちゃん。」
「まったくねおさげちゃん。しかもあんこトーストとは名古屋らしいわね。」
名古屋の喫茶店名物『モーニング』驚くこけし娘3人に、クラブこけしオーナーがしたり顔で言う。
「モーニングといい、金ピカのシャチホコといい、名古屋らしい何とも見栄っ張りな文化ではないか。」
「あやかっておいてその言いようはどうなんですかねオーナー。」
「地域性があってよろしいと言っているのだよ。とかく東京人は無頓着になりがちだしのう!フハハ!」
「なんだか腹が立ってきたわ。オーナー、ご出身はどちらでしたっけ?」おさげがカチンと来たようである。
「うむ?もう東京で暮らして二十数年であるよ。」
「そんなこと聞いてないわよ。長野ですよね?初めての修学旅行の行き先どこでしたっけ?」
「ええっと・・・あ、愛知県です。」
「ですよね?オーナー少年は知多半島での初めて潮干狩りに大層喜んだんですよね?」
「は、はい・・・。」
「それに愛知と長野は同じ『中部地方』のくくりですよね。よくまあお仲間を見下せたもんだわ。」
「別に見下してはおらんよ。中部地方は関東・関西に劣らぬすばらしい文化圏なのだよ!」
名古屋への悪口は何となく自分の首を締めることに気づいたオーナーの意見は変わっていく。
「君たち、東京至上主義みたいなのはいかんよ!名古屋をもっとリスペクトせねば!」
「べベベンベン!不毛な会話はそれまで!さあ、食べましょう!」ベンガラのベベンで場は収集した。
ひとモメ引き起こすほどの独特な文化『モーニング』を、こうして一同満喫したのであった。
つづく
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名古屋では何カ所も喫茶店に行き、『モーニング』も2回体験しました(1泊しかしてないのに)。
タダと言われれば満腹でも注文、さもしさを発揮してまいりました。
愛知は小学校の修学旅行で来ていたのですが、潮干狩り以外何も覚えていません。
幼少時の旅行は意識も低いので(今回は高いのか?)何だかもったいないと時折思います。

前回の続き、『揚輝荘』後にしたオーナーとベンガラは名古屋市内の他のレトロ洋館を巡ることとした。
ベンガラはその辺に詳しい様で、ガイドとしてオーナーに色々説明をしてくれた。
まず訪れたのは『二葉館』。国の文化財にも登録された近代洋風の建物である。
名古屋ステンドグラス1
「ここは“日本の女優第一号”の川上貞奴(さだやっこ)と“電力王”福沢桃介の嘗ての住居ですよ!」
「はー、“女優第一号”に“電力王”かね。住人の響きもステンドグラスも派手であるのう。」
「当時ステンドグラスは富の象徴、かつ住人の先進性もアピールしていたのですよ。ベベン!」
「お金持ちでハイカラというわけかね。何とも羨ましい。」
名古屋ステンドグラス2
次に訪れたのは『撞木館』。和館部分と洋館部分が繋がったかつての住宅建築である。
「ここは輸出陶磁器商、井元為三郎の住宅です。日本のみならずアメリカにも店を構えた大商人です!」
「またお金持ちではないか。よほどのお金持ちでないとこういう家には住めんのかね?」
「もちろん。そうでなければ当時これだけのステンドグラスをあしらえません。」
名古屋ステンドグラス3
「これまた羨ましいのう。私も今からでも頑張ればこんな家に住める人になれるであろうか?」
「館の主は豪放磊落な人柄だったといいます。オーナーもその辺が身に付けばもしかしたら、」
そんなやり取りをしつつベンガラの写真を撮るオーナーに、撞木館の気さくなスタッフが話しかけてきた。
「あらかわいいこけしちゃん。東北のかしら?」
「えっ・・あうっ、はい、ええと山形のやつで・・なんか、ちょ恥ずかし、・・・えへ、えへへ・・」
こそこそと撮影していた虚を付かれ、ドギマギ&モジモジする彼には豪放磊落のかけらもなかった。
「だめだこりゃ、ハ~ベベン!」
ベンガラのため息のようなべべンが高らかに響き渡るのであった。
つづく
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人をもてなす洋館ないし洋間がある住居というのは当時の成功者のステータスだったようですね。
ステンドグラスもその当時やっと国産化された最新技術、つまりハイカラの象徴だったのです。
撞木館のステンドグラスのモチーフはつがいの青い鳥。何とも可愛らしいものです。
余談ですが、写真2枚目の『撞木館』の格子窓の交差部分。
目の錯覚で白い点が浮かんでは消えますね!なんか気持ちわる!

揚輝荘1
「念願ついに叶ったり!、さあさあオーナーさん、どうぞ記念撮影あれ、ベベン!」
『喫茶べんがら』と描かれた看板と並びハイテンションなのは、クラブこけしの“ベンガラ”(112話)である。
ここは揚輝荘と言う別荘内にある、赤い外壁もハイカラな近代洋風建築
『聴松閣』
大正期は松坂屋初代社長の別荘であったもの、その一部は現在喫茶店となっている。
揚輝荘2
そう、今回クラブこけしオーナーがやって来たのは愛知県名古屋市。
東京に住む彼にとって、名古屋はあえて観光するまでもないと思う
(失礼(汗))地域である一方、
その実良く知らないという事もあり、満を持してやって来たのであった。
「オーナーさん、名古屋観光よくぞ決意されました!そしてまさか新幹線“こだま”に乗って来るとは!」
「まったくであるよベンガラちゃん!まさか東京から3時間もかかるとは!」
「ケチって“のぞみ”にしなかったんだから当然ですよ。」
「おかげで東京からさほど距離もないのに気分は大旅行であるよ。」
「安ツアーですから。でも念願の
『喫茶べんがら』に来れて感激です!ベベン!」
「まあ、喜んでもらえれば何よりであるが。」
そう言い瀟洒なしつらえの撮影にオーナーが励む中、テーブルではまた別の会話がなされていた。
揚輝荘3
「ボブ美(126話)、ジャンジャン注文しよ。全部オーナーのツケよ。
「そうねおさげちゃん(86話)。『名古屋嬢』徹底研究前の腹ごしらえよ!」
名古屋嬢』の代名詞、あの豪華絢爛な名古屋巻き!実物をしっかり見てやるわ。」
ヘアスタイルには一家言ある“おさげ”と“ボブ美”の二人も
別の意気込みを持っての観光参加であった。
内心スタンプキャラに選ばれなかったことで二人はオーナーを根に持っているらしい。
こうしてクラブこけし一行の、近いのによく知らない名古屋観光が始まったのであった。
つづく
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格安ツアーも手配でき、私の中の未開の地“名古屋”に遂にやってまいりました。
素敵なレトロ喫茶店ということである本に紹介されていた『喫茶べんがら』には、
ウチのこけし“ベンガラ”を携え訪ねてみたいと
常々思っていました。
果たしてしゃちほこはキラキラと輝いているのか?ドリルのような名古屋巻き嬢には出会えるのか?
名古屋観光(一泊二日)編の始まりでございます。

前話で『太陽の塔』と感激の対面を果たしたこけし娘“シンヤ”は、
別行動していたクラブこけしオーナーと合流するため、待ち合わせ場所である道頓堀に来ていた。
感動の覚めやらぬシンヤは、名物グリコの看板と立ち話をしつつオーナーを待っていた。
道頓堀
「グリコさん!大阪メッチャたのしかったデンガナ!」
「おや、こけしのお嬢ちゃん、関西弁を使ってくれているのかな。」
「ハイ!私、大阪を大好きになったマンガナ!」
「ふふふ、それはどうもありがとう。しかしお嬢ちゃん、無理に関西弁を使わなくてもいいんだよ。」
「やっぱり変でしたか。でも大阪気に入っちゃったからなんだか使いたくて。」
「そうかそうか。お嬢ちゃんは可愛いからもう許そう!どんどん使いなさい。」
二人がそんなやりとりをしているところに、待ち合わせ相手のオーナーが現れた。
「おまたせシンヤちゃん。暇をさせていなかったかな?」
「はい!グリコさんとお話していたんヤガナ!」
「グリコさん?看板とかね?!ナンデヤネン!」
調子に乗ったオーナーも変なイントネーションで関西弁を発してみた。
すると、グリコさんの形相が変わった。
「お前は使うなや!イントネーションちゃうし、なんやムカつくねん!しばくぞ!」
「ひいいッ、すいません!シンヤちゃん、さあ東京へ帰ろう。やっぱり大阪は何だか怖いのだよ。」
こうしてクラブこけしの関西方面旅行終わり、一行は無事東京に戻ったが、
オーナーの大阪苦手意識は払拭しきれなかったのであった。
つづく
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実際は大阪観光、総じてとても楽しかったです。
大都市ながら独自の文化圏をひしひしと感じました。
古びていないこけしは中々に華やかなもので、ケバケバしい景色にも良く馴染んでいます。
と、思うのですが第三者目線的にどうなのか、感覚の麻痺した私にはもうわかりません。

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