こけしブログ クラブこけし物語

クラブこけし物語と題したストーリーによって 所有するこけしを紹介

カテゴリ : 店外編:こけしの産地・温泉

クラブこけしの“もちっ娘”(外81他)、バイトの“行き倒れ”(外35他)および、
出入り業者の“キンゾウ”(外4他)、彼ら南部こけし組が今回訪れたのは故郷岩手の盛岡。
北上川の橋から岩手山を眺めつつ、キンゾウが何やら偉そうに行き倒れに語っている。
盛岡1
「だからな、この盛岡側から見る岩手山は、富士山みたく整ってる『表岩手』なわけよ。」
「はぁ、そうなんですねキンゾウさん。」
「おうよ。で、南の雫石や北の八幡平からは『裏岩手』つって、峰が続く見えなわけよ。」
「はぁ、詳しいんですね。」
「ばっかお前、南部の出身なら常識よ。そのくらい知らなきゃ女にもてねぇぞ。」
そんな話を隣で聞いていたもちっ娘は思う。
(ああ、キンゾウさんが‘ぶってる’わ。何だか誇らしげにこっちをチラチラみてるし・・。
そのくらいの話、行き倒れ君だってきっと知ってるのに、彼も人が良いわね・・・)
その後一行は本来の目的である八幡平の温泉地松川温泉へと向かった。
盛岡市からバスで1時間50分、4月初旬とはいえまだ雪の残る山中で、
再びキンゾウが偉そうに行き倒れに語っている。
盛岡2
「だからな、雪からの紫外線てのは馬鹿にできないわけよ。わかってるか行き倒れ?」
「はぁ、そうなんですねキンゾウさん。」
「雪の紫外線の反射率は80%よ?!そりゃお前、もう夏よりケアが大変だっつの!」
「はぁ、詳しいんですね。」
「ばっかお前雪国の常識だっつの!そういうの知らないと女に嫌われっぞ。」
そんな話を隣で聞いていたもちっ娘は思う。
(キンゾウさんがまた‘ぶってる’わ。っていうかやっぱこっちチラチラ見てる。
‘物知りな俺かっけーだろ?’アピールが凄いわ・・・)
キンゾウの間接的なアピールはその後もつづき、もちっ娘も一応ニッコリと
笑顔で対応するのでキンゾウの勘違いは止まらない。
(行き倒れ君も大変ね)と思いつつも、希にキンゾウが本当にトリビア的な事を言うので、
多少為にもなったと思うこともあったもちっ娘であった。
つづく
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温泉を絡めた東北旅行というのはなんとも魅力的なものです。
人生2回目の盛岡ということで、前回できなかったことも色々できました。
冷麺を食べたりコッペパンを食べたり、ベタなところですが大満喫です。
温泉地までのバス、中々の時間でしたが、天気も良く東北の景色を楽しめました。

クラブこけしの年末温泉旅行の続き、滅多に訪れることのない新潟ということで、
JR弥彦線の終点、弥彦駅より徒歩15分の彌彦神社に参拝しようという運びとなった。
一行はこの一年間の無事と感謝を報告し参拝を終えると、門前の喫茶店に立ち寄った。
年末を迎える事の出来た安堵感をそれぞれに感じながら、
店内ではオーナーやこけし達のとりとめのない思いや会話が交錯していた。
新潟2彌彦神社
大沼のおばさんは延々と彌彦神社について知識を語り始める。
「彌彦神社は2400年もの歴史がある、もったいないくらい有り難い神社なのよ。
参拝の作法も普通は二礼二拍手一礼だけど、ここは二礼四拍手一礼なのよね。
もったいない程の珍しさね。そもそも天香山命(あまのかぐやまのみこと)が・・・」
ピヨピヨは独特な形のコーヒーカップに気をとられている。
“これは飲み辛そうね。こういう変な個性出してくる店ってあるのよね。
カップは別に普通でいいのよ。味で勝負だと思うのよね。
まあでもオーナーに味なんかわからないか・・・”
オーナーは写真を構え、しきりにアングルを考えながらブツブツ言っている。
「コーヒーとスイーツ越しに神社の鳥居が入るなんて、なんて贅沢なアングル!
スイーツで女心を掴みつつも、鳥居とこけしで和の雰囲気も醸し出す。
女子も外人さんもこんな写真見たらメロメロなんじゃないの?!」
ゆさこは思う。
“オーナー妙に張り切っているけど、この写真絶対大した事ないわ。
さほどの絵面じゃないことに、年末で浮かれたオーナーは気づいてないし。
ピントもどこ合わせかしら?ケーキ?私?鳥居?きっと全部のつもりね。ムリムリ。
それに写真ってみんなのバラバラな思いが結構反映されちゃうもんなのよね。
それらをまとめ上げる腕をオーナーは持っていないしね・・・”
結果として写真の出来栄えは、概ねゆさこの思った通りの仕上がりであること、
年が明けて写真を見直したオーナーは感じるのであった。
つづく
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写真を撮る時は何だかすごくいいアングルな気がしてたものが、
後になり『何でこれ何枚も撮ったんだろう?』と思うことが多々あります。
この時は年末でとても浮かれ気分だった気がします。
しかしその何かしらの感動を写真に表現出来ない私の腕も精進が必要なのでしょう。
という訳で、実はうっかり出し忘れていた年末編ここまでです。

昨年末のこと、クラブこけしオーナー恒例の年末温泉旅行で訪れたのは新潟。
木造三階建ての温泉宿“嵐渓荘”には雪が積もり、山里情緒にあふれていた。
旅行についてきたのは、「もったいない」が口癖の“大沼のおばさん”(店外25他)と、
“ゆさこ”と“ピヨピヨ”のゆさピヨコンビ(店外82他)であった。
おばさんの指示で、一同冬囲のされた庭木によじ登ると、ゆさピヨが話し合う。
嵐渓荘
「雪景色、綺麗だねゆさこちゃん。遥々来た甲斐あるね。」
「年末はゴロゴロしてたかったけど、おばさんが『一人じゃもったいないから』って。」
「お宿もなかなかの雰囲気だし、誘ってくれたおばさんに感謝ね。」
「ピヨちゃん分かってないわね。最近のおばさんの変に気づいてる?」
「変化?何かしら。相変わらず『もったいない、もったいない』って言ってるけど。」
「最近ね、おばさんの口癖に新たに『美白』が加わったのよ!」
「美白!?・・・ああ、なるほどね。」
大沼のおばさんの奇跡’といえばクラブこけしでは有名な話である。
肌のくすみが消えたこの奇跡以来、どうやらおばさんは美白ケアに目覚め、
事あるごとに美白美容知識や、美白法など、『美白』を口にするようになったらしい。
「あなた達、何コソコソ話してるの?ちゃんと雪景色に肌を当てなさい。
もったいないわよ!美白よ!美白効果が雪景色にはあるんだからね!」
「おばさん本当なの?別に雪見たからって何も変わらないよ。ねえピヨちゃん。」
「景色は良いけど・・・私も関係ないと思う。」
「ほんともったいない子達ね。『雪晒し』知らないの?越後上布は雪で白くなるのよ!」
「そうなの!?流石おばさん、年の功・・・。でもこれ暇なんだけど・・・。」
「黙って美白に集中なさい!折角の時間を有効に使わんなきゃもったいないわ!」
こうしてゆさピヨは日没までおばさんの美白ケアにつきあわされたという。
つづく
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東京は桜も散る今日この頃、うっかり年末の写真をご紹介し忘れていました。
布を雪に晒すことで白さが増すという越後の冬の風物『雪晒し』。
漂白効果の理屈は今も定かではないとか。伝統文化とは奥深いものです。
"大沼のおばさん"が経年焼けの進む"ゆさピヨ"よりも美白化が進んでいる気がします。
これも理屈は分かりませんが、おばさんのアンチエイジング努力の賜物でしょう。

クラブこけしの秋田観光一行は男鹿半島突端の入道崎へとたどり着いた。
日本海の荒波が浸食した荒々しい断崖上部に、穏やかな草原が広がる岬である。
折しも天気は快晴。こけし娘たちは清々しい気持ちで草原から海を眺めていた。
入道崎
「みなさん、明けましておめでとう。新しい一年が始まったわね。」
「え?何ですかゴット姉さん?今まだ11月ですよ。」シカクが怪訝に思い聞く。
「ああ、気にしないで。独り言よ。」
ゴットハンドの時間を超えた発言だが、シカクには意味がわからなかった。
「そういえばシカクちゃん、オーナーはどこへ行ったの?」ナオコが聞く。
「オーナーは念願のハタハタ料理を食べに食事処に行ったわよ。」
「それにしても絶景すぎて、逆に何だかどうでもいい事思いついちゃったわ。」
「何を思いついたんですかゴット姉さん?」シカクが興味を持って聞く。
「ハタハタと聞いて今頭の中で『秋田音頭』を歌っていたのよ。」
「あ〜、そういえば歌詞にありますね。(動画再生58秒あたりから)
『♪秋田名物 八森ハタハタ〜 男鹿で男鹿ブリコ〜(ハーソレソレ)♪』って。」
「それでね、これあの曲ににてない?!っていうのに今気付いたのよ!」
「え、何?何の曲ですか姉さん。」ナオコも興味津々である。
「『完全無欠のロックンローラー』!!アラジンの歌うやつよ!」
「ええっ!!そんな馬鹿な・・・」といいつつナオコとシカクが頭の中で思い出す。
そして程なく、「ああっ!!」と声を揃え叫ぶ。(動画再生2分25秒あたりから)
「『ツイストジルバにサンバにドドンパ 秋田音頭です(アーソレソレ)』って!
っていうか、秋田音頭ってもう言っちゃってますね!」
古い記憶を掘り起こしての発見に一同感動を覚えつつも、程なく冷静になる。
「ゴッド姉さんのことだからもう少し含蓄のある話かと思ったら・・・」
「本当にどうでもいい話でしたね・・・」
そう言い、再び清々しい日本海の景色に皆うっとりとしていくのであった。
つづく
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快晴の入道崎、新年に相応しい、なかなか清々しい写真ではないでしょうか。
さて、秋田音頭とアラジンの共通点、今更ながら気が付いたという最近の発見です。
なお私はアラジンはオンタイムではないのですが、当時は常識だったのかな?
早々にどうでもいい話でした。本年もよろしくお願いいたします。

年末も押し迫ってまいりました!
今回は私“ゴットハンド”が、前回から引き続き、11月初旬の秋田旅行から、
時空を超えて年末の世に向けてリポートをいたしますよ!
ということで今回訪れましたのは秋田県の男鹿地方にある『男鹿真山伝承館』。
地元の人以外には中々見ることが出来なかった大晦日に行われるナマハゲ習俗を、
広く観光客の方にも知ってもらうために設立された、なまはげ体感施設なのです!
この旅行の20日後にユネスコ無形文化遺産にも登録された『なまはげ』ですが、
オーナーが訪れた時点、彼はそのような動きがあること全く聞き知っておらず、
タイムリーさの先取りという意味では謎の慧眼を発揮したと言えましょう。
さてさて、なまはげリポートとまいりましょう!おお、これはなかなかの迫力ですよ!
なまはげ1
唸り声を上げ、子供のみならずオーナーをもビビらせながら、
秋田の伝統的な曲がり家の中を、なまはげが闊歩しております!
おっと、家の主人が準備した膳の前にどうやらなまはげが落ち着くようです!
なまはげ3
お酒も進められ、膳の前に収まったなまはげ、結構現金なもんですね!
『来訪神』という神の一種のようですが、日本の神様にはこうした人間味があります。
おや?なまはげの一人が『なまはげ台帳』なるものを取り出しました!
どうやらこの家の人々の一年の行いが記されており、内容を読み上げては戒めるようです。
なるほど、この家の嫁は働きが悪い上に浪費家だと。辛辣ですね。
なまはげ2
実は私、先程なまはげ氏からオーナーのなまはげ台帳を頂いておりました。
ちょっと見てみましょうか・・・これはひどい!
この煩悩の量に対して努力の少ないこと!どういうことですかオーナー!
オーナー「えへへっ」と照れておりますが、笑い事ではありません!
除夜の鐘をしっかり聞いて煩悩を浄化していただきたいものです!
というわけでほんの触りのなまはげリポート、雰囲気多少は伝わりましたでしょうか?
来年も皆様にとって良い年になりますよう!それではこの辺で失礼いたします!
つづく
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秋田のなまはげを始め、8県の10行事が「来訪神(らいほうしん仮面・仮装の神々」
として11月の末に世界遺産に登録されました。
しかしながらなまはげについては、高齢化、過疎化、習俗の拒絶など、
前途多難な様相、これを期に盛り返すこと、無責任ながら期待してしまいます。
伝統こけしにも多少通ずる部分があるでしょうか。私の趣味が一助となれば幸いです。

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