こけしブログ クラブこけし物語

クラブこけし物語と題したストーリーによって 所有するこけしを紹介

カテゴリ : 店外編:伊豆の近辺

クラブこけしオーナーはこけし娘の“やえ子”(120話)と共に、熱海の起雲閣の喫茶『やすらぎ』に来ていた。
熱海の誇る数寄屋の名建築にあるアールヌーボー調の喫茶室で、
オーナーはやえ子をクラブこけしに引き抜くべく、このムードある場所で口説こうというのである。
なお、やえ子はオーナーの愛人の元に所属している。
起雲閣
「どれ、やえ子ちゃん、折角の良い雰囲気だし写真を撮ってあげよう。」
「オーナーさん、素敵な喫茶室にお誘い有難うございます。」
「なあにこれしき。これでやえ子ちゃんがウチに来てくれるのであればなお良いのだが。」
「いつも熱烈にお誘いいただいてることですし・・・そうですねぇ・・・。」
少し気持ちが傾くやえ子であるが、ふと気になる事があり撮影に夢中のオーナーに聞いてみる。
「オーナーさん、どうせ撮るならあちらのカウンター席の方がアールヌーボー調の背景で素敵ですよ。」
「う、うむ、そうなのだが・・・まあ、ここでも良いではないか。」
「あちらのバーテンさんに一言断れば問題無いと思うのですが。」
「その、もし駄目だったら気まずいし、よしんばOKでもこけし写真にハッスルする姿が・・・なんとも・・・」
「今なら他のお客さんもいないですし、観光地ですし大丈夫ですよ。」
「いや、しかし、これは私の秘めたる趣味であって、その・・・」
グズグズとするオーナーを見、やえ子の心中で何かが冷めていった。
(器の小さな男!)と思うもそうは言わないやえ子。
「まったく、オーナーさんは恥ずかしがりやですねぇ。」
優しく言われ、まるで褒められたの如く「えへへ。」と笑うめでたいオーナー。
当然やえ子から引き抜き対しての良い返事は無かった。
つづく
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せっかくの起雲閣なのだし、もう少し臨場感のある絵にしたかったのですが、
未だこけし写真撮影にはずかしさを感じてしまいます。
また、写真を構えること自体の抵抗も状況次第ですがやはりあり、
それは携帯・スマホでの撮影でも同じで、
これは世代によりそのモラル基準に差のあるのかも?と思われます。

今年も伊豆の海にやってきたクラブこけしオーナー。
一緒に来ていたのは“ゆさこ”と“ピヨピヨ”(店外編18ほか)、そして“ギイチ”の鳴子娘達であった。
ちなみにギイチ(375599話)は海に来るのが初めてである。
2016夏
「いやー、ピヨちゃん、今年もやって来ましたねえ!」
「そうね、ゆさこちゃん。やっぱり海に来ないと夏って感じがしないわよね!」
「ギイッちゃんは海初めてだっけ?どう、テンション上がるでしょ!」
ギイチはビーチを見渡しつつ驚きの表情でブツブツと何かを呟いている。
「ん?どうしたギイッちゃん?何ブツブツ言ってるの?」
「・・・ビキニ、ビキニ、あっちにもこっちにもビキニ・・・!破廉恥な・・・いや、でも・・・」
「なるほど、そういう事。真面目で古風な家柄のギイッちゃんらしいわ。」
「どういう事なのゆさこちゃん。ギイチちゃんどうしちゃったの?」
「ギイッちゃん、生のビキニ女子を見るのが初めてでパニクっているのよ。」
「まあウブだこと。ギイチちゃんビキニに興味あるの?実は着てみたいとか?」
それを聞いてギイチは一瞬戸惑うも、顔を赤らめながらブンブンとうなずく。
「ビ、ビキニ、着てみたい!私もカワイイの着てみたい!」
「ほうほう、じゃあオーナーに頼んでみようか。ねえオーナー!・・・オーナー?」
オーナーに話しかけるピヨピヨ。が、彼もビーチを見渡してブツブツと呟いている。
「・・・ビキニ、ビキニ、あっちにもこっちにもビキニ・・・!たまらんぜよ!」
「お前もか!『ぜよ』って何よ。オーナーはいい加減慣れてよ!」
皆それぞれにテンションが上がった夏のビーチでのことであった。
つづく
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胴模様が季節に合っていないせいもあるのでしょうか、
鳴子こけし達のデザインの古典的さが妙に際立っています。
現代女性の夏の浜辺での進歩的ないで立ちを見たら、
古風なこけし達もつい開放的になっちゃうのかな、と思ってのお話です。
なお私のテンションも年甲斐無く上がります。

今回も伊豆の熱川バナナワニ園でのこと。
クラブこけしオーナーがオオオニバス池の温室を見学していると、どこからか歌が聞こえてくる。
「♪わ~たしの名前は 密林の女王~ わ~たしの名前は 密林の女王~♪
「ん!?どこかで聞いたような・・・あっ!古っ!本田美奈子の『あなたと、熱帯』ではないか!」
「♪百獣の王ライオンも~ 子猫のようにひざまずく~♪」
「なぜこんなマイナーな歌が・・・。どこから聞こえているのかな。」
オーナーは声の発生源を探し、果たして歌っている本人を見つけるのであった。
バナナワニとひで子
「ひ、ひで子ちゃん(68話)!!」
歌っていたのは津軽の名門のこけし娘、そしてクラブこけしの優等生ひで子であった。
「あら、オーナー。ちょっと熱帯性の植物に囲まれてテンションが上がってしまいましたわ。」
「しかしなぜ優等生の君がこんな肉食系で誰も知らないような古い歌を。」
「何ででしょうね?何だかねぶたの血が騒ぐんです。」
「それにこの歌はすこし破廉恥なのだよ。」
「そうなんですか?ああ、でも何だか血が騒いで落ち着かないわ!」
そう言うとひで子は
、この肉食女子先取りソングの続きをのびのびと歌い続けた。
「♪囚われの身の~ 美少年~ 奴隷のように~ かわいがるぅ~♪」
確かにひで子の胴模様や彼女の強いオーラは、鬱蒼とした熱帯ジャングルに
何故か良く似合っている。
が、歌の内容もあり、他の客を意識したオーナーはひで子の口を押さえその場から連れ去った。
優等生ひで子の熱い一面を知ったオーナーであった。
つづく
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森秀こけしのねぷた的・縄文的な情熱と、
熱帯性植物のうるさいほどの生命力がお互いを高めあい、
思いのほか風景にこけしがマッチしているという意外な発見でした。
茂みから覗く達磨の目もクールですね。
というわけで、バナナワニ園3連発でしたが、総じてとても楽しい場所でした。
もっと世間で話題になってもいいのにと思うほど。おススメです。

伊豆熱川の『バナナワニ園』では、クラブこけしのこけし天然娘“サーバ”(107話店外編31)が、
ワニの水槽前で何やらごにょごにょと喋っているようである。
バナナワニ1
「・・・うん、うん、なるほど。温泉の地熱で冬も快適なのね。
え!?私がアマゾンの蛇の模様に似てるですって?ダメよ、だからって噛まないでね・・・」
その光景にクラブこけしのオーナーが気付き、サーバに聞いてみるのであった。
「サーバちゃん、まさか君は動物と話ができるのかね。変わり者だとは思っていたが・・・。」
「やだオーナー見てたんですか。一人芝居ですよ!私、不思議ちゃんなんかじゃありませんよ!」
「一人芝居!?それはそれで十分変わっておるよ・・・。」
「そんなんじゃないです!そうだ、あっちにマナティいるんですよ。記念写真撮ってくれませんか?」
こうして日本で唯一というアマゾンマナティーの水槽前に移動したサーバとオーナー。
撮影のタイミングを計っているオーナーだが、サーバが何やらモゾモゾとしている。
バナナワニ2
「ちょっ・・・やめて、少し大人しくしてて・・・、頭がムズムズするわ・・・」
「どうしたのかねサーバちゃん。」
「あ、いえオーナー。何でもないです。何も感じてませんよ。私普通の娘ですから。」
マナティがサーバの頭に吸いついているような写真構図を見ながらオーナーは思う。
(ああ、やっぱりサーバちゃん何か感じるんだ。変わった娘だのう・・・。)
店では天然で少し変わった娘と認知され始めたサーバであり、
本人はそれを否定して行きたいいらしいが、滲みでるものは押えられていないという。
つづく
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こけしと動物を並べると、何だか話でもしているかのように見えますが、
このポヤーンとした顔立ちがなおさらです。
マナティという動物、一度見たいと思ってたものが、まさか伊豆にいるとは知りませんでした。
大層可愛らしく、そしてデカい!
鯖湖こけしのポップな胴模様はリゾート感のある風景にもお似合いです。

ここは伊豆熱川の『バナナワニ園』、睡蓮の咲く温室でのこと。
クラブこけしのオーナーが店のこけし娘“ネムリ”(106話店外編28)の写真を撮っていた。
伊豆_ネムリ1
「ネムリちゃんは何だか神々しい娘だと思っていたけど、睡蓮とセットだとなおさらだのう!」
「そうですかねぇ?それにしても今日も眠いですわ・・・zzz・・・。」
「うむ。観音様というかお地蔵さまというか、そんなオーラがでているのだよ。神々しいのう。」
ネムリの姿とシチュエーションがハマったせいで、彼女に畏敬の念すら抱き始めたオーナーである。

そんなこんなで次にクラブこけし一行が向かったのは、西伊豆の『黄金崎クリスタルパーク』であった。
数々のガラス工芸展示や、ガラスを使ったおもしろ体験のできるミュージアムである。
万華鏡体験コーナーで、オーナーがおもむろに巨大万華鏡を覗いた時の事。
さも曼荼羅の様な景色の中にこけしがたたずんでおり、オーナーを叱咤するのであった。
伊豆_ネムリ2
「これっ!オーナー!!最近こけし娘達の空拭きを怠っておらんか!天罰が下るぞよ!」
「これは・・・こけし神様?!はっ、ははー!!申し訳ありません!!以降気をつけます!!」
「うむ、よろしい。精進するのじゃぞ・・・zzz・・・。」
「『zzz』って・・・ん!?もしかしてネムリちゃんかね?」
「あ、バレました?オーナーがあんまり神々しいって言うからちょっと調子に乗ってみました。」
「あー、びっくりした。大層サイケデリックであったよ。」
「それにしても、ガラス工芸はちょっと難解ですねぇ・・・、あ・・・もうダメ・・・眠・・・zzz・・・」
いつも落ち着きのあるネムリだか、一方、結構茶目っ気のあるこけし娘である。
つづく
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この鏡の筒にこけしを突っ込んだ人は私が初めてでしょう。(当たり前か)
なかなかに、こけしの斬新な景色が撮れました。
こけし達の空拭き、本数が多いと結構しんどくなってきます。
昔、頻繁に拭いてたら何だか色が禿げてしまったような気もして控えてもいました。
お店では年2回くらいしてね、と言われていますがそんなくらいでいいのでしょうね。

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