新潟県村上を後にし、目的地のあつみ温泉へと到着したクラブこけし一行。
早速“シンヤ”(店外59他)の生家である『阿部こけし店』へとやってきた。
あつみ3
「ああ懐かしい!梅子ちゃん、ここが私の生家よ!」
「まだ実家があるなんて羨ましいわシンヤちゃん。」
「じゃあお祝いと言うことで、それ!レインボー!」虹を出すレインボー。
その虹の気配にこけし店からおじいさんが出てくる。
「その声はシンヤか!よう帰ってきた!」
「父ちゃん!お懐かしや!シンヤは東京で立派にやっておりますよ!」
「そしてそちらはクラブこけしオーナー殿ですな。一時間遅刻とはいい度胸だ。」
「つい村上で遊びすぎまして・・・。新たなスカウトのご相談お願いします!」
「まあ上がりなさい。つぶ貝でも食べながら話を聞こう。」
概ねそんな流れで、阿部進也工人と奥様と共に有意義な時間を過ごしたのであった。
その後ホテルに落ち着いた一行は、村上で手に入れた名物菓子を前に一息つく。
あつみ4
「これが村上銘菓、鮭の切身落雁ね。ビジュアルは十分だわ梅子ちゃん。」
「確かに乙女心をくすぐるけど、落雁か・・・味は大体想像が・・・。」
「二人共、こういううものを味わえんでは真のおしゃれとは言えんのだよ!」
偉そうに言うオーナーだが、そもそも落雁を普段食べないので味をよく知らない。
したり顔で落雁にかじりついたオーナーの表情は微妙になっていく。
「どうなのオーナー?おしゃれに味わえてるの?」
「こ、これは中々に大人な・・・うぷっ」
横で見ていたレインボーも興味津々で落雁にかじりつく。
「どれどれモグモグ・・・!これ美味くないねー!!」
「ああ、はっきり言っちゃった!想像はついていたけどね。」
「そんなことはないのだよ!美味いのだよ!君らは食べんでよろしい!」
脂汗をうっすらうかべつつ、鮭の切身落雁を完食したオーナーであった。
つづく
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見た目インパクト大な落雁、中は餡入りです。
子供舌の私には、なかなか大人なお菓子でした。お茶は必須ですね。
さて、いつか機会があればと思っていたあつみ温泉と阿部こけし店。
工人や奥さんにもお会いでき、その厚い待遇に大層感謝するところです。
新たなスカウトの結果の話はまたの機会にいたしますのでお楽しみに。