この度クラブこけしオーナーは山形のあつみ温泉を訪ねようと思い立ち、
その地を故郷とするシンヤに、梅子と暇だというレインボー(店外111他)が付いて来た。
なおクラブこけしきってのおしゃれ(個性的)好き“シンヤ”(店外58他)と、
緻密な梅模様の衣装の“梅子”(第44話)、互いのセンスを認め合う二人は仲が良い。
その旅行の途中、観光で新潟県村上の『千年鮭きっかわ』に寄った一行は、
店内の広がる光景に一行は目を奪われていた。
あつみ1
「シンヤちゃん・・・天井から鮭が!!しかも大量に!!」
「天を埋め尽くす鮭・・・ものすごいインパクトだわ梅ちゃん!」
「でもこれ、結構禍々しくない・・?」レインボーは少し怯え気味である。
大量の鮭を釣るし干しする光景にファッショニスタシンヤと梅子の血が騒ぎ出す。
「梅ちゃん!このインパクトをファッションに取り込めないかしら!」
「そうね・・・スカートよ!この鮭をスカートしして腰にぐるりと垂らすのよ!」
「いや梅ちゃん、それじゃあこの頭上からの圧力が表現できないわ!」
「じゃあ・・・帽子よシンヤちゃん!つば付きハットにぐるりと鮭を垂らすの!」
「なるほど!圧迫感が出るね!ブルネットにすだれ状に垂らすのも良いかも!」
二人の会話の狂気じみた内容にレインボーは不安を感じ始める。
(二人共ここの不思議なムードに飲まれているの?!私の虹で目を覚まさせなきゃ!)
「それ!レインボー!・・・あれ?」彼女の虹を出現させる能力が発現しない。
「フフフ、無駄だよお嬢さん。我らの制圧する上空に虹などかかろうものか!!」
頭上の鮭達が皆ニヤニヤ笑っている。「ひえええ!皆脱出よ!」
レインボーに促され、シンヤと梅子は強制的に店を脱出したのであった。
その後、途中に寄った『笹川流れ』から海を眺めながらシンヤと梅子は思う。
あつみ2
「さっきのあれ、完全に鮭の影響下にあったわねシンヤちゃん。」
「う〜ん、でも斬新な発想だった気も・・・、梅ちゃん、継続検討ね。」
「しなくていいわよ!」ツッコミながらやっと虹を出したレインボーであった。
つづく
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あつみ温泉を目指してレンタカーを飛ばしてきました。
常々見たいと思っていた村上の『千年鮭きっかわ』の光景、
予想を上回る、ある種の恐怖を覚える程の圧倒的なものでした。
この干した鮭の"鮭の酒びたし"なる商品、美味しいけどなかなか高級・・(泣)