初春のある日、南部こけし3人娘の“キナキナ”、“アサイ”、“おしん”(店外27他)が、
クラブこけしのオーナーに不満をぶつけていた。
キナキナ「どういうことよオーナー!話が色々違うじゃないのよ!
『西荻アンティーク女子散歩〜トトロの樹を眺めに〜』って言うから来たのに!」
アサイ「そうよそうよ、何か素敵な企画タイトルだから楽しみに来たのに、
オーナーがもたもたしてるからアンティークショップもう終わってるし!詐欺だわ!」
おしん「それにこの『トトロの樹』ってどうなのよ。なんだかいまいちだし。
そもそもまだ葉っぱもないじゃない!」
オーナー「・・・すいません、ほんと。」
ここは西荻窪の『区立坂の上のけやき公園』。
『トトロの樹』として住民に親しまれているけやきの木を擁する公園である。
トトロの木
オ「西荻はなかなか来ないから、ラーメン屋とか色々めずらしくてのう・・・。」
キナ「おかげで楽しみにしてたアンティークの前に日が暮れちゃったじゃない!」
オ「まあ、お詫びと言っては何だがトトロの樹と共に記念写真を撮ってあげよう。」
キナ「こんな冬木と撮ったってトトロな雰囲気出ないわよ。」
オ「まあまあ、お三人とも並んで並んで。そうそう!自然な表情でね。」
アサイ「な、なんなのよ、大した写真にならないって言ってるのに。」
オ「下から煽る感じでいくのだよ。うん、いいね〜!みんな写真映えするね〜!」
おしん「ちょ、ちょっとオーナー!撮るときは撮るって言ってよね。」
オ「いや~、3人とも流石南部美人だね〜。樹の葉は無くとも華があるのだよ!」
キナ「ヤダもう、オーナーったら、別に上手くないからね。
みんな、目だけはつむらないようにするのよ!」
おだてることでご機嫌取りに成功したオーナーであったが、
トトロの樹はやはりさほどでもなかったと、オーナー自身も感じるのであった。
つづく
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久しぶりの西荻窪で、思わぬ店の発見などあり当初の目的は果たせず。
でもそんな感じのぶらぶら散歩も楽しみの一つですね。
なんとなく事前に調べ知っていた『トトロの樹』、正直それほどでもなかったのですが、
住民にとってはその思い出や存続の努力など、いろいろ思い入れがあるようです。