ある日、“でこぱっち”(店外編36他)がクラブこけしに遊びに来た際、
店長(店外編51他)から新人のこけし娘、シダ子を紹介される機会があった。
「いらしゃい、でこぱっちちゃん。今日はあなたに紹介したい娘がいるのよ。」
「そうなんですか店長さん。どんな方かしら、楽しみ!」
「こちらシダ子ちゃん!この夏採用のとても有望な娘よ!」
シダ子と店長
シダ子と紹介された娘は卵のような広いおでこと、涼し気な目元の聡明そうな娘である。
顔立ちの方向性が近い(おでこの広い)店長が気に入るのも分かるような気がする。
その日、店長は“でこぱっち”というあだ名をずっと気にする彼女を励まそうとしていた。
「初めまして、でこぱっちちゃん。あなた自分のあだ名を気にしてるんだって?」
「うん、ここのオーナーに強引に変なのつけられて、今も納得いかないのよ。」
「“でこ”が付くなんてむしろ素敵な名前じゃない!おでこの広さは知性の象徴なのよ!」
その後もシダ子はおでこを讃える話を続け、横では‘おでこ’仲間の店長も頷いている。
「シダ子ちゃんの話し聞いてたら何だか自分のあだ名に自身が持ててきたわ!」
「そう言ってもらえたらうれしいわ。」シダ子も微笑む。
「それに宇宙人だっておでこの広い想像図が多いでしょ?」
ニュアンスの変わり始めた話の展開に店長もでこぱっちも「?」と思う。
「私あれって、人類の未来だと思うの!おでこ崇拝は未来への第一歩よ!」
「ちょ、ちょとシダ子ちゃん、話が変な方に・・・」
「知性の進歩、遺伝子操作やAI頭脳に進化した人類の姿、それを私は先取っているのよ!」
「シダ子ちゃん、あなた結構オカルト趣味が・・・?」店長も意外そうである。
「はい!私、UFOとか新人類とか興味があります。ちなみにコレは私の姉妹です!」
そう言うとシダ子は一枚の写真を見せてくれた。
きのこ
「ひゃあああ!なんじゃこれ!」
そこに映るのはキノコのような宇宙人のようなエキセントリックなシダ子の姉妹であった。
「姉妹共々もよろしくおねがいします!店長、そしてパッチちゃん!」
(あれだけ褒めた“でこ”が最早取れとる!)と内心つっこむでこぱっち。
時折披露されるシダ子のオカルト的な一面は、その後も意外と皆を楽しませているという。
つづく
シダ子

○渾名:シダ子(蔵王高湯系、鳴子系)
○工人:
志田菊宏
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志田菊宏工人の菊麻呂型、卵のようなおでこ美人です。
しかしながら菊宏工人の作風、オリジナルではなかなかに幅があるようです。
こけしの現代に適応した姿というか、進化した姿の面々、独特のコンセプトです。
こけしの未来はそこにあるのか!?興味深いところです。