全回に続き福島観光をするクラブこけしオーナーとマント家族一行。
そもそもマント家族はオーナーの観光にくっついてきただけなのに、
今やオーナーは旅行を満喫するマント家族お抱えの写真係という体になっていた。
大内宿1
そんな一行がやってきたのは大内宿。
茅葺屋根の家屋がかつての街道沿いに建ち並ぶ、福島を代表する観光地の1つである。
大内宿2
「さあオーナー殿、茅葺きの宿場を背景に我ら家族を撮って下さらんか。」
「だから黒マントのお父さん、私は写真係ではないんですが・・・」
「オーナーさんすいません、主人が我が儘ばかり言って。」
「ろくろマントちゃんにそう言われてはのう・・・」
写真は例により観光地を訪れた家族の証拠写真のような構図となってしまう。
こけしと風景をさり気なく撮りたいというオーナーの意図に反した不本意なものである。
その後、一行は食事処に入ると、オーナーは大内宿名物の『ねぎそば』を注文する。
大内宿3
「これこれ!一度食べてみたかったんですよ、ねぎそば!あと栃餅も!」
「そんなけったいな物はさっさと食べて、早くもっと我らを撮ってくだされ。」
「ネギが箸代わりなんて野蛮でしゅ!早く観光に戻るでしゅ!」
「赤マントちゃんまで・・・もはや自分たち中心ですな・・・。」
マント家族に急かされそばをすすった後、一行は大内宿全体を見下す高台に来た。
大内宿4
「これは絶景ですなオーナー殿!では、これを背景に一枚頼みますぞ!」
「そんな狭いところにギュウギュウと・・・まあ、じゃあこっち向いて、んん!?」
「どうなされたオーナー殿。」
「ここだと逆光で、皆さんが暗くなっちゃって上手く撮れません!」
「なんと・・・では背景はもう結構!我ら家族が写れば背景など最早不要!!」
「なんかもう無茶苦茶だな・・・」
こうして背景がほぼ白く飛んだ家族写真が撮影された。
黒マントのお父さんの家族へのこだわりを強く感じた福島旅行であった。
つづく
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大内宿の名物や雰囲気のザクっとした紹介でした。結構良かったです。
今回の旅行、五色沼も含め思いの他新鮮な感動のある観光旅行となりました。
前日泊まった高湯温泉の旅館玉子湯も、硫黄たっぷりで力強く、これも良かったです。
こけし写真を頑張って撮ることで、旅行を更に楽しんでおります。