こけし娘によるクラブ、『クラブこけし』のオーナーには愛人がおり、
彼女はこけし娘による『モデル事務所』を経営する女社長でもある。(いきさつはこちら
そんな繋がりから、モデル事務所のこけし娘がクラブこけしにお使いに来ることがままあり、
しばしばオーナーはそのこけし娘に「ウチで働かんかね!」と転職の誘いをかけているのであった。
そのお使いで最近よく顔を見せるのが“やえ子”であった。
やえ子アップ
遠刈田美人でかつ
人当たりも良く、相手を立つつも上手くあしらうことに長けている
「まあオーナーさん今日も男前ですこと。うちの社長からのおすそわけを持ってきましたよ。」
「おお!やえ子さんではないか。相変わらず麗しいのう。」
「まあお上手。それは社長さんに言ってあげて下さいな。私からは何も出ませんよ。」
やえ子の醸しだす水っぽい女らしい物腰にオーナーはデレデレとついオヤジ臭くなってしまう。
「ところで、クラブこけしに転職の話、前向きに考えてくれたかね。グフフフ。」
「私には勤まりませんよ。お店の皆さんに笑われてしまいますわ。」
「それにやえ子さんならたーんまり弾んでやらんでもないのだがね、ウヘヘ。」
そう言い指で銭マークをつくるオーナー。男の
貫禄をアピールするジェスチャーだと思っているらしい。
(ああ何てオヤジ臭い人・・・。こりゃあウチの娘達がお使いを敬遠して私に押し付けるわけだわ・・・。)
そんな思いはおくびにも出さず「考えておきますわね。」と、優しく言い残しその場を後にするやえ子。
波風を立てないあしらいや女らしい物腰に、彼女の懐の深さ感じさせる。
そんなキャラクターが、今のクラブこけしスタッフに少し欠けている感は確かに否めない。
つづく
やえ子
○渾名:やえ子(遠刈田系)
○工人:斎藤八重子
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女性工人さんの描く顔立ちには、男親のこけし以上に
女らしさ・優しさを感じます。
そして比較的クセのあるこけしを好んでしまう私のこけし棚の騒がしさを、
八重子工人のこの遠刈田こけしは優しく収めてくれそうな感すらあります。
しかしウチの棚に普段はいません。残念!