前話で『太陽の塔』と感激の対面を果たしたこけし娘“シンヤ”は、
別行動していたクラブこけしオーナーと合流するため、待ち合わせ場所である道頓堀に来ていた。
感動の覚めやらぬシンヤは、名物グリコの看板と立ち話をしつつオーナーを待っていた。
道頓堀
「グリコさん!大阪メッチャたのしかったデンガナ!」
「おや、こけしのお嬢ちゃん、関西弁を使ってくれているのかな。」
「ハイ!私、大阪を大好きになったマンガナ!」
「ふふふ、それはどうもありがとう。しかしお嬢ちゃん、無理に関西弁を使わなくてもいいんだよ。」
「やっぱり変でしたか。でも大阪気に入っちゃったからなんだか使いたくて。」
「そうかそうか。お嬢ちゃんは可愛いからもう許そう!どんどん使いなさい。」
二人がそんなやりとりをしているところに、待ち合わせ相手のオーナーが現れた。
「おまたせシンヤちゃん。暇をさせていなかったかな?」
「はい!グリコさんとお話していたんヤガナ!」
「グリコさん?看板とかね?!ナンデヤネン!」
調子に乗ったオーナーも変なイントネーションで関西弁を発してみた。
すると、グリコさんの形相が変わった。
「お前は使うなや!イントネーションちゃうし、なんやムカつくねん!しばくぞ!」
「ひいいッ、すいません!シンヤちゃん、さあ東京へ帰ろう。やっぱり大阪は何だか怖いのだよ。」
こうしてクラブこけしの関西方面旅行終わり、一行は無事東京に戻ったが、
オーナーの大阪苦手意識は払拭しきれなかったのであった。
つづく
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実際は大阪観光、総じてとても楽しかったです。
大都市ながら独自の文化圏をひしひしと感じました。
古びていないこけしは中々に華やかなもので、ケバケバしい景色にも良く馴染んでいます。
と、思うのですが第三者目線的にどうなのか、感覚の麻痺した私にはもうわかりません。