『石三昧 in 奈良』と称し、クラブこけしのこけし娘ゆさことピヨピヨの観光は続く。
「ゆさこちゃん、次は亀石を見に行くよ。この明日香村のシンボル的岩なんだから!大人気スポットよ!」
「本当かいなピヨちゃん?今までの『亀形石像物』とか『酒船石
とか地味すぎて誰もいなかったじゃん。
どうせまたそんなんじゃないの?」
そんな会話をしながら亀石へと向かう二人、道には徐々に人の流れが厚くなってくる。
そして亀石に到着した時、その光景にゆさこは驚愕した。
亀石1
「なんじゃこの人の多さ!ねえピヨちゃん、何これ?何の巡礼?」
「うふふ。亀石に到着よ!どう、何だかユーモラスで可愛い岩でしょ。」
「いやピヨちゃん、地味だよ!相変わらず地味だよ!でも何この人気?みんな岩の周りを廻ってる!」
「どうやら団体さんのツアーコースになってるようね。」
「そんな魅力がこの亀石にあったとは・・・謎だわね。」
「謎と言えばこの岩も何時、何の目的で出来たかは不明なんだけど・・・ひとつ言えるのは・・・」
「何、何なのピヨちゃん?」
「実はこの岩は・・・ちょっとづつ回ってるんだって!!!」
「キャーーーッ!」
「そして亀がある方角を向くとき・・・明日香村には大洪水が!!」
「ひええぇっ!」
亀石2
「ありがとうゆさこちゃん、そんな素敵なリアクションしてくれて。
ささ、さっき買っておいたこの『亀石焼菓子』と一緒に記念撮影しましょ!」
『亀石焼菓子』・・・、語呂の悪いお菓子ね。亀石焼でいいのに・・・。」
二人の『石三昧 in 奈良』はもう少し続くのである。
つづく
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この亀石目的の観光客の多さにはビックリでした。
こけし写真を撮るのもおかげさまで恥ずかしかったです。
『亀石焼菓子』、なかなかの愛嬌です。
餡は入っていないので結構口の水分を奪います。