クラブこけしの奈良旅行、春日大社でゆさこがブー垂れていた頃(店外編50)、
店のこけし娘“店長”(21、56話ほか)とクラブこけしオーナーは東大寺にやって来ていた。
かつてオーナーの勝手な思いで店に採用された店長だが、今回も彼の思い込み撮影は暴走していた。
「さすが店長ちゃん!凛とした感じがお寺の静謐さに良く似合っておるよ。お寺好きでしょ!」
「はあ・・・、ありがとうございますオーナー・・・。」
「御朱印集めとかもするのかな!店長ちゃんも御朱印ガールなんでしょ!わかっておるのだよ!」
「いえ、別に・・・その、お寺に女性が来たからといって皆がそういう訳では・・・。」
モヤモヤする店長だが、上機嫌なオーナーを前に強く言い出す事は出来ない。
その一方、熱心な写真撮影に悪い気もしていない彼女である。
期待してくれる人がいるのならば、それに答えるのも一つの役目だろうと、
そんな思いで店でも中間管理職的立場をこなす。店長は出来たこけし娘なのである。
しかしそれとは別に、彼女はもうひとつモヤッとするものを感じていた。
(何だか私よりももっとシチュエーションにお似合いの方がいたような・・・?)
そうこうする中、二人は大仏殿に到着、そこでもオーナーは写真撮影に大ハッスルである。
「さすが店長ちゃん!大仏がバックでも大変お似合いであるよ!天平時代の空気感が甦るようだよ!」
その言葉で店長はハッとする。「天平ちゃん!!」
“天平”(75話)とはオーナーの愛人が経営するこけしのモデル事務所に所属の娘の名である。
「オーナー!今回の旅行、天平ちゃにも声かけましたか?」
「!・・・忘れておった・・・、確かにうってつけの名前の娘ではないか!悪い事をしたのう・・・。」
後日、旅行に誘えなかったことを天平に詫びたところ、さらりと
「別にいいわよ。それよりサンバよ!ブラジルにでも行く時は忘れず声かけてね!」
と、こちらも見た目と中身のギャップの大きい娘なのであった。
旅行のシチュエーションに合わせ、持っていくこけしを選抜するのですが、
このブログに登場したこけしの全ては我が家になく、
半分は愛人宅にいるため、うっかりで後悔することがあります。
あの仏顔をした佐藤幸太型のこけしを奈良に連れてきていれば別の話にもなったことでしょう。
こけしの数は増えましたが、改めて気を引き締めて皆に愛情ある目を向けたいと思います。
店のこけし娘“店長”(21、56話ほか)とクラブこけしオーナーは東大寺にやって来ていた。
かつてオーナーの勝手な思いで店に採用された店長だが、今回も彼の思い込み撮影は暴走していた。
「さすが店長ちゃん!凛とした感じがお寺の静謐さに良く似合っておるよ。お寺好きでしょ!」
「はあ・・・、ありがとうございますオーナー・・・。」
「御朱印集めとかもするのかな!店長ちゃんも御朱印ガールなんでしょ!わかっておるのだよ!」
「いえ、別に・・・その、お寺に女性が来たからといって皆がそういう訳では・・・。」
モヤモヤする店長だが、上機嫌なオーナーを前に強く言い出す事は出来ない。
その一方、熱心な写真撮影に悪い気もしていない彼女である。
期待してくれる人がいるのならば、それに答えるのも一つの役目だろうと、
そんな思いで店でも中間管理職的立場をこなす。店長は出来たこけし娘なのである。
しかしそれとは別に、彼女はもうひとつモヤッとするものを感じていた。
(何だか私よりももっとシチュエーションにお似合いの方がいたような・・・?)
そうこうする中、二人は大仏殿に到着、そこでもオーナーは写真撮影に大ハッスルである。
「さすが店長ちゃん!大仏がバックでも大変お似合いであるよ!天平時代の空気感が甦るようだよ!」
その言葉で店長はハッとする。「天平ちゃん!!」
“天平”(75話)とはオーナーの愛人が経営するこけしのモデル事務所に所属の娘の名である。
「オーナー!今回の旅行、天平ちゃにも声かけましたか?」
「!・・・忘れておった・・・、確かにうってつけの名前の娘ではないか!悪い事をしたのう・・・。」
後日、旅行に誘えなかったことを天平に詫びたところ、さらりと
「別にいいわよ。それよりサンバよ!ブラジルにでも行く時は忘れず声かけてね!」
と、こちらも見た目と中身のギャップの大きい娘なのであった。
つづく
=====================旅行のシチュエーションに合わせ、持っていくこけしを選抜するのですが、
このブログに登場したこけしの全ては我が家になく、
半分は愛人宅にいるため、うっかりで後悔することがあります。
あの仏顔をした佐藤幸太型のこけしを奈良に連れてきていれば別の話にもなったことでしょう。
こけしの数は増えましたが、改めて気を引き締めて皆に愛情ある目を向けたいと思います。
コメント
コメント一覧 (2)
ふと思うに、家のこけ娘たちで仏顔シスターズが結成できそうです。今回の“店長”や“天平”に加え、井上ゆき子工人の“ゆき子”(12話)や、川越謙作工人の“ネムリ”(106話)あたりで神々しい感じが出そうです。しかし、じゃあ地蔵型のこけしもとか言い出すとネーミングのせいか結構何でも神々しく見えてきたりしちゃいますね。