クラブこけしのお騒がせ娘“ナオシ(3464話他)”が、見かけないこけし娘と話していた。
丁度そこにナオシのお目付け役“こもっふん(27話店外編5他)”も現れ、ハッとする。
「あれ!?もしかして敦子ちゃん!なんでここに?」
“敦子”と呼ばれた娘は、こもっふんを見ると嬉しそうに話しだす。
「お久しぶりっす、こもっふんちゃん!ナオシ姉さんからお呼びがかかったっす!」
「そうなの?ナオシ姉ちゃん!勝手な事してるんじゃないでしょうね!」
ナオシは不遜な笑みを浮かべる。
「勝手なんかしてないわよ。ちゃんとオーナーの許可は取ったし、敦子も喜んでるし。何が悪いのよ。」
「そうっす、こもっふんちゃん!ナオシ姉さんのお役に立てるなら嬉しいっす!」
この敦子という娘、どうやらナオシを尊敬しており、パシりも買って出る謎の間柄である。
「そういう事だこもっふんよ!よし敦子、夏はパピコよ!とりあえずパピコ買ってきて!」
「はいっす!ナオシ姉さん!」
「ちょっと待ってよナオシ姉ちゃん!この事もっふんママも知ってるの?」
「あー、えーっと、まあババアには追々・・・。」
敦子とナオシ
話を濁すナオシであるがそう上手くはいかない。案の定ママは現れ、ナオシをつねり上げる。
「ナオシ!!何勝手な事してるもふ!」
「イタイイタイ!ちくしょう!だってオーナーもいいって!」
ナオシの勝手に激怒のママ、ついでに呼び出され説教されるオーナー、あたふたする敦子。
「まったく、この不景気に人ばかり増えて鼻血も出ないもふよ!どういうことよオーナー!」
「まあまあもっふんママ、丸顔でかわゆい娘ではないかね。それに桜崩しのお仲間ではないか。」
「ママ、お願いっす!ナオシ姉さんだけでなく、お店の為にもがんばるっす!」
色々揉めたものの、結局敦子の採用は決定したのであった。
時折ナオシに私用でパシらされている敦子だが何故か嬉しそうである。
ナオシと敦子、2人にかつて何があったのか、謎は残る。
つづく
敦子
○渾名:敦子(蔵王高湯系)
○工人:田中敦夫
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なんだかんだやっぱり栄次郎型が好きです。
能登谷系列以外で初の栄次郎型ですが、
田中敦夫工人のこの作、少しアレンジされた栄次郎ニュアンスと、
緑屋系列っぽい丸顔感のドッキングがなんとも独特で可愛らしいです。