クラブこけしに所属のゴヘイ(33話48話ほか)は、常日頃より人生に悩む、不満顔のこけし娘である。
そんなゴヘイの気晴らしになろうかと、クラブこけしのオーナーは、
ゴヘイを北鎌倉は明月院の紫陽花まつりに連れて行くことにした。
紫陽花1
「ほら、ゴヘイちゃん、明月院の紫陽花だよ!満開でなんと見事なことよ!」
「ええ、そうですね。綺麗ですね・・・。」
それなりに紫陽花に感動するものの、ゴヘイはやはり浮かない顔で考えていた。
(明月院ってお寺よね。坊主に人生の意義について相談してみようかしら・・・)
そんなゴヘイの思い知らず、オーナーは写真をバチバチ撮りながらゴヘイに話しかける。
「ゴヘイちゃん知ってるかい?紫陽花は土壌の酸度によって青やピンクに色が変わるのだよ。」
「え!?そうだったんですか?知らなかった・・・。」
「うむ、つまり同じ紫陽花も酸度次第で年毎に色が変わる事もあるとかないとか、そんな感じなのだよ。」
そう言うとオーナーは再び紫陽花ショットに夢中になっていた。
オーナーの話に多少驚きつつ、ゴヘイはハッとある思いに至った。
(オーナー、まさかとても深いことを言ったのでは?!
人生は環境でいくらでも変わると言いたかったのねきっと。
クラブこけしという環境で私に色とりどりに咲いてみなさいと言っているのね!!)
そう思い至ると多少気分も上がり、ゴヘイは積極的に紫陽花まつりを楽しむ様になっていたのであった。
もちろんオーナーに深い意図など無く、
ただ単にあやふやな知識をひけらかしただけなのは言うまでもない。
つづく
紫陽花2
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前回のトルコから一転、和の風物はこけしにしっくりときます。
不満顔に思えてしまう小松五平工人の作も多少楽しそうに見えるでしょうか。
いまさら思うに胴模様の菊が結構写実的なので、
いつか菊祭りみたいな中においてみたい気もしてきました。
もしかして今まさに菊の時期では?検討してみます。