前回、クラブこけしより逃げ帰った瀬谷たこ(95話)が頼りにしていた“アイツ”の所にやってきた。
「おーい、荒たこ。俺だぜ。一緒にクラブこけし行こうぜ。」
「クラブこけしって、急になんだよ。」と出てきたのは、淡目の色合いのたこ坊主“荒たこ”であった。
「だから、俺のギターとお前のベースでTAKOBO'Zのロックを試そうぜって言ってんだよ。」
「!?何言ってんだよ!あんな姉様方の前で腕試しなんて緊張して出来ねーよ!!」
瀬谷たことTAKOBO'Z(タコボーズ)なるユニットを組んでいる“荒たこ”であるが、
その名からどれだけ荒くれ者のロックな奴かと思いきや、瀬谷たこに負けず劣らずのビビリであった。
しかし、ビビリも寄れば多少勇気が出たのか話はまとまり、二人は再びクラブこけしにやって来た。
外でモジモジしている二人に気付いたチーママは二人を店に呼び入れ、
そして面接へと話はトントン拍子に進んでいったのである。
面接に立ち会うクラブこけしのオーナーはあまり積極的でない感じである。
「うーん、男子こけしか・・・。基本興味がないのう・・・。」渋々のオーナーにもっふんママが渇を入れる。
「何言ってるもふっ!世知辛いご時勢、繁盛の為に色々可能性を探るもふよ!!」
そして、もっふんママに促され、TAKOBO'Zは演奏するのであった。
悪くはない演奏であった、が、かといって二人の使い道をいまいち見出せないといった印象である。
「ど・・・どうするもふオーナー?」尋ねるもっふんママ。
「うーん・・・ギターとベースのインストかぁ・・・とりわけ必要無いかものぉ・・・。」
「ちょっと待って下さいな!」現れたのはクラブこけしの硬派“たこ少女”(1072話ほか)である。
荒たこと瀬谷たこ
「アタイがボーカルをやるよ。アンタ達、『港のヨーコヨコハマヨコスカ』頼むよ!」
「あ、あなたはクラブこけしのたこ姉さん!!」
涙目だったTAKOBO'Zの二人は気を取り直し伴奏に勤めた。
たこ少女の歌う『港のヨーコ~』は色っぽくてノリも良く、それはカッコいいものであった。
「うん!なかなか良かったよたこ少女ちゃん!」拍手喝采のオーナーである。
「じゃ、じゃあ俺たち採用ですか?『TKOBO'Z feat たこ少女』で採用ですか?!」
「ウム!あ、でも『たこ少女 with TKOBO'Z』ね。つまり君達は派遣ね。必要なときだけ頼むから。」
結局男子の扱いには渋いオーナーであったが、二人はそれでも成果ありと喜んでいる。
「たこ姉さん!!本当にありがとうございました!救われました!」
「感謝しなアンタ達。のどが渇いたわ。ジュース買ってきて。」
「ハイ!たこ姉さん!!」
こうしてクラブこけしの派遣要員兼、たこ少女のパシリとなった、瀬谷たこ、荒たこの二人であった。
つづく
荒たこ
○渾名:荒たこ(土湯系)
○工人:荒川洋一
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数あるたこ坊主達の中でも荒川洋一工人のものは、淡ーい色合いというか、
なんとなくパステル調というか、ふんわりたこ坊主なイメージです。
そして我が家のたこ系を三体並べてみると・・・やっぱり派手ですね。
なかなかのビジュアル系バンドの出来上がりといった感じです。
ふと気になり『カブキロックス』って今どうしてるの?と思ったら、
まだ活動していたようですね。失礼いたしました。