〔今回はほぼ実話が元のストーリーです〕
クラブこけしには“文子(ぶんこ)”という、正義感あふれる性格の娘が在籍している。
その文子ともっふんママの、おそらく2ヶ月程前の会話である。
「ママ、オーナーは今のクラブこけしの娘たちをちゃんと皆把握しているのでしょうか?
店全体を眺めてはニヤニヤしているけど、個々についてはなんだか怪しい気がしているんです。」
「確かにメンバーは増えたもふね。でも聞いても『もちのろんだよ。』とか、きっと言うだけもふよ。」
「ええ、だから、オーナーを試す意味で、一時失踪してみようと思うのです。オーナーが気付くかどうか。」
「もふっ!?大胆ね。でも場合によっては文子ちゃんが傷つくもふよ?」
「いいんです。確かめたいんです。店の皆にも協力願います。では早速これにて。」
そう言い残し文子は店から消えるのであった。
それから2ヶ月程経つ今日この頃、オーナーはクラブこけしに現れては、
「みんな、元気にやっているかね?」などとのん気に声掛けをし、相変わらずニコニコしている。
当初店の娘たちは、(確かに大所帯になったことだし)と我慢をするも、さすがにこの頃は
“文子”がいないことに全く気付かないオーナーに皆やきもきしていた。もっふんママがオーナーに問う。
「オーナー、何か気が付かないもふか?」
「お!ママ、痩せた?今日も健康そうで何より!では今日は時間もあるし皆と面談でもしようかな!」
お気楽にオーナーが言う一方、ママは(ぶ・・文子ちゃん!!)と涙をこらえている。
そうして久しぶりに全員の面談(乾拭き)を終えたオーナーがやっとのこと違和感を覚えた。
「あれ・・・?何かが足りない・・・?!文子ちゃん!!文子ちゃんはどこにいるの?!」
「やっと気が付いたもふか!このバカチンが!!」激怒のもっふんママである。
「文子ちゃんや~い!!」と大慌てで彼女を探し回るオーナーは、とうとう棚の裏に文子を見つける。
「オーナー・・・あんなに美辞麗句で人をスカウトしておきながらこの扱い・・・(怒)」
「いや、その、違うのだよ文子ちゃん!決してそんな・・・。」
「キー、悔しい!やってられないわ!もうこうよ!!」
そう言うと文子の胴と頭が離れ、コロコロと転がっていった。壮絶な抗議の姿である。
「あああ!文子ちゃん!!」
慌てて文子を元に戻すも、オーナーはもっふんママからも延々と説教を受けたのであった。
文子のおかげでオーナーは店の娘たちにより気を配るようになったものの、B型のオーナーの事、
その効果がいつまで続くか怪しいものだと一方で思っている文子であった。
クラブこけしには“文子(ぶんこ)”という、正義感あふれる性格の娘が在籍している。
その文子ともっふんママの、おそらく2ヶ月程前の会話である。
「ママ、オーナーは今のクラブこけしの娘たちをちゃんと皆把握しているのでしょうか?
店全体を眺めてはニヤニヤしているけど、個々についてはなんだか怪しい気がしているんです。」
「確かにメンバーは増えたもふね。でも聞いても『もちのろんだよ。』とか、きっと言うだけもふよ。」
「ええ、だから、オーナーを試す意味で、一時失踪してみようと思うのです。オーナーが気付くかどうか。」
「もふっ!?大胆ね。でも場合によっては文子ちゃんが傷つくもふよ?」
「いいんです。確かめたいんです。店の皆にも協力願います。では早速これにて。」
そう言い残し文子は店から消えるのであった。
それから2ヶ月程経つ今日この頃、オーナーはクラブこけしに現れては、
「みんな、元気にやっているかね?」などとのん気に声掛けをし、相変わらずニコニコしている。
当初店の娘たちは、(確かに大所帯になったことだし)と我慢をするも、さすがにこの頃は
“文子”がいないことに全く気付かないオーナーに皆やきもきしていた。もっふんママがオーナーに問う。
「オーナー、何か気が付かないもふか?」
「お!ママ、痩せた?今日も健康そうで何より!では今日は時間もあるし皆と面談でもしようかな!」
お気楽にオーナーが言う一方、ママは(ぶ・・文子ちゃん!!)と涙をこらえている。
そうして久しぶりに全員の面談(乾拭き)を終えたオーナーがやっとのこと違和感を覚えた。
「あれ・・・?何かが足りない・・・?!文子ちゃん!!文子ちゃんはどこにいるの?!」
「やっと気が付いたもふか!このバカチンが!!」激怒のもっふんママである。
「文子ちゃんや~い!!」と大慌てで彼女を探し回るオーナーは、とうとう棚の裏に文子を見つける。
「オーナー・・・あんなに美辞麗句で人をスカウトしておきながらこの扱い・・・(怒)」
「いや、その、違うのだよ文子ちゃん!決してそんな・・・。」
「キー、悔しい!やってられないわ!もうこうよ!!」
そう言うと文子の胴と頭が離れ、コロコロと転がっていった。壮絶な抗議の姿である。
「あああ!文子ちゃん!!」
慌てて文子を元に戻すも、オーナーはもっふんママからも延々と説教を受けたのであった。
文子のおかげでオーナーは店の娘たちにより気を配るようになったものの、B型のオーナーの事、
その効果がいつまで続くか怪しいものだと一方で思っている文子であった。
つづく
コメント
コメント一覧 (2)
文子ちゃん、「アタシ、(「沢内甚句」の同名のコみたいに)滅私ご奉公の心算でやって来たのに…うっうっ…(←しゃくり上げ)あンまり×∞、オーナーがアタシのこと放りっぱなしなンだもォ~~~~~ん!!アタシ、こンな世界放り捨ててお父ちゃんのトコ行きたいよォ~~~、エーンエーン×∞」と、空の上のお父ちゃんに幾夜も訴えていたのでしょうか。猛烈な抗議っぷりも「およね的懸命さの裏返し」に違い無い、と思えてしまいます。←オーナー様、「おお愛い奴♪」と改めてお感じになったのでは…?
正確には、見つけたあと謝りながら反省の意をこめてゴシゴシと乾拭きしてあげたのですが、ちょっと強く磨きすぎたせいか首が抜けてしまい・・・。
某こけしやさんで文吉工人のエピソードを聞いた時期もちょうど前後しており、天国からのお父ちゃんの戒めだったのかもしれません。いやー、「信じるか信じないかはあなた次第です」ね。m9( ゚ω゚) ドーン!