クラブこけしのトキオ(13話66話ほか)は、メイドになることを夢見てかつて上京してきたという、
少しふわふわした感じの天然系こけし娘である。
そんなトキオには“トキミ”という、これまたふわふわした感じの妹がいた。
ある日、トキミは上京した姉のトキオに手紙を書きながら思い立つのであった。
(何だかトキオ姉さんに会いたくなってきちゃったわ。そうだ!この手紙を私が直に届けに行けば、
姉さんは二重に驚くに違いないわ!うふふふ。)
会うのであれば何故手紙が必要なのかを深く考えない所がふわふわとしたトキミらしいところであり、
そしてトキミは手紙を携えて上京するのであった。
クラブこけしに着くとトキミは郵便屋風の帽子を深くかぶり、
手紙の配達員を装いトキオを呼び、そしてふわふわとしたやり取りが始まるのであった。
トキミとトキオ
「トキオさんにお手紙ですよ!」
「はいはーい。何だか可愛らしい郵便屋さんね。どうもありがとう。」
「良ければ私が手紙を読み聞かせましょうか?」
「あら、読み聞かせてくれるの?じゃあ、おねがいしますわね。」
何故読み聞かせる?と思わないトキオもなかなかのものである。
トキミは姉への想いをつづった手紙を読み上げ、トキオはそれをうっとりと聞いていた。
「トキミちゃんかぁ、懐かしいわぁ。何だか会いたくなってきちゃったわ。」
「うふふふ。そう思って・・・姉さん・・・、実は私がトキミだったのよ!」そう言い帽子を取るトキミ。
「まあ!!トキミちゃんだったの!!もうびっくりよう。」
「そうなの。姉さんに二重に喜んでほしかったの!大成功だわ。うふふふ。」
「本当に大成功ね、可愛い郵便屋さん!うふふふ。」
その後も謎のふわふわ感で二人の会話は続き、程なくしてお茶に行こうとその場を後にしていった。
このやり取りを陰でみていたもっふんママが首をずっとひねっていた。
(今のは何だったもふ??劇か何かの練習だったもふか?)
後にもっふんママは、トキオにあれが普通の会話であったことを聞き度肝を抜かれ、
あのふわふわトークは逆にものすごく高度なコミニュケーションだったのかも知れないと思う程であった。
ちなみにトキミは店を出た直後にクラブこけしオーナーの愛人にスカウトされ、
今では時折クラブこけしに来てはトキオとふわふわとした会話をしているのであった。
つづく
トキミ
○渾名:トキミ(鳴子系(外鳴子))
○工人:高瀬時男
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工人別だと、現在最多所有は実は高瀬時男工人のこけしでした。
トキオハセ子しのぶ、トキミ)
工人のこけしには乙女チックなふわふわ感を連想し、いつもそんな話になってしまいます。
この話を下書きしていた時、実は飛行機に乗っており、
時差ボケも重なり話がさらにふわふわしてしまった気がします。
旅行鞄には実はこけしが・・・竹久夢二ばりです。
旅のこけし写真もいつかご紹介いたします
( ´∀`)