クラブこけしの言いだしっぺゆさこ(第1話ほか)が散歩をしていた。
ひまわり畑の横を通りかかったとき、中でせっせと何やら動いているこけし娘がいることに気付いた。
それはつぶらな目をした、素朴な感じの娘で、持っている小瓶に何かを集めているようである。
興味を持ったゆさこは、いったい何をしているのか訪ねてみるのであった。
木の実とゆさこ
「こんにちは、私ゆさこ。一体何をしているの?」
「こんにちは、私は“木の実”といいます。今はひまわりの種を小瓶に集めていたの。」
「種を?小瓶に?何、何、なんかすごくおしゃれな響きじゃない!
ロハスっていうか、クウネル(マガジンハウス)感がすごく漂っている行為だわ!」
「クウネル?よくわからないけど、とにかくこういう事が好きなの。どんぐりとか、いろんな木の実や種を
小瓶に分けて、棚に飾ったりしているの。それを眺めているとなんかすごい癒されるのよ。」
「くぅ・・!凄い娘だわ!地でクウネルの世界を行っているのね。いいないいな、私もやりたいな!」
「ゆさこちゃんも始めてみる?一瓶あげるよ!」
「ほんと!?ありがとう!これを機に私も小瓶コレクション始めてみるわ!」
木の実が近所のモデル事務所の所属であることも分かり、
今後はコレクションの報告も時折しあいましょうとの約束をし、その日は別れた2人であった。

後日、木の実がクラブこけしを訪ねてきて、ゆさこにその後の成果を聞きに来る機会があった。
「ゆさこちゃん!どう、あれから。色々集まった?見てみたいな!」
「・・・・煎って食べた・・・・。」
「え!?煎ってって・・・あのひまわりの種、食べちゃったの?」
「うぅ、だって、小瓶に入れて飾っておいたら、筒(14話ほか)が食べさせろってうるさくて・・・。
最初は拒んでいたけど、なんか私もついムラムラと・・・で、なんか折れてしまって・・・ごめんなさい!」
「良いのよ別に謝らなくても。ゆさこちゃんらしいわ。」
その後も気さくに2人の談笑は続いたのである。
結果はどうあれ、素朴でナチュラルな雰囲気と性格をした木の実を、ゆさこはとてもリスペクトしており、
木の実も、地味だと思っていた自分の趣味の理解者を一応は得て、とても嬉しかったようである。
つづく
木の実
○渾名:木の実(木地山系)
○工人:阿部木の実
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比較的自由な感じのこけしも多く作られている阿部木の実工人ですが、
伝統型テイストのこけしが手に入りました。
とても素朴で、うるさくなさ加減が、チョンと置いておくのにちょうどいい感じです。