オーナーの愛人の営むモデル事務所でのこと、キョロ目が社長に相談していた。
「社長、立派なモデルになるにはどうしたら良いのですか?」
「あら、職業意識が高くて大変結構よ。じゃあ、参考にクラブこけしに行って見聞を広めてらっしゃい。」
「はい!社長。」
ということで、キョロ目はクラブこけしのスタッフに聞き込みに行くのであった。
キョロ目が到着すると、連絡を受けていたもっふんママが周りにいた娘達をあつめた。
キョロ目とみんな
「もふ。というわけで、みんなキョロ目ちゃんにアドバイスないかしら。テーマは“立派なモデルとは
”よ。」
ゆさこ「クウネルだよ。クウネルを愛読しなよ。すごく癒されるよ。」
ミナオ「うーん、シフトだね。出来るモデルはシフトが組めてナンボよ。あと、飲み会の幹事かしら。」
ボクッ娘「やっぱり着物じゃない?ボクのように着こなしてこそ粋というものだよ。」
キイチ「みんなまだまだ青いわね。隈取メイクこそ女を妖艶に見せるのよ。
キョロ目ちゃんも隈取りなさいよ。ママはどうなの?」
もっふんママ「もふーぅ。そうねぇ。やっぱり女はボリュームかしら。ふくふくほっぺがいいわ。
キョロ目ちゃん、もっと食べるもふ。」
はい!はい!なるほど!とメモを取っているキョロ目。
「わかりました!今日は大変参考になりました。早速実践してみます。」
かくして、クウネルを買い、着物に着替え、隈取をし、リンゴをもりもりかじりながら、
事務所に帰ってきたキョロ目。
そして、「社長!飲み会やりましょう!」と言う。
それを見た愛人社長は(しまった!安易にこの子をクラブこけしにいかすのは早計だったわ)と後悔する。
「キョロ目ちゃん、私が迂闊だったわ。あなたはゆき子姉さん(12話)の言うことだけ聞いてれば大丈夫よ。」
「はあ、しかし、これはこれで結構参考になったと思うのですが。」
「うーん、まあねぇ、うーん、でもちょっとねぇ・・・ちょっとゆき子ちゃーん!」
「はーい社長、ぶふぅっ」キョロ目を見て噴き出すゆき子。
「ゆき子ちゃん、あとちょっとよろしくね。事情は想像の通りよ。」
「はい社長。じゃあ、キョロ目ちゃんちょっといらっしゃい。」
ゆき子に連れられて行くキョロ目。
「キョロ目ちゃん、これからは色々私に相談してね。」
「はい!姉さん!」
やはりゆき子姉さんは立派なモデルだと思うキョロ目であった。
つづく
キョロ目
○渾名:キョロ目(津軽系)
○工人:山谷レイ
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それなりにお年を召した工人さんからなんでこのような、
最先端にポップなデザインが生まれるのか、
しかもそのデザインベースは先代から受け継いでいるものとは、
まったく伝統こけしのデザインは計り知れません。
目線のきょろきょろしたこけしは、こけし棚の他のこけしとよく絡むので、
よりストーリーが生まれますね。