ここ最近クラブこけし内でお菓子が無くなるという事が頻発していた。
のせいかもしれないし、取るに足りないことなので、なんとなくそんな日が続いていた。
しかしある日、もっふんママの虎の子の「雪の宿」が知らぬ間に残り僅かになるという事件が起きた。
業を煮やしたもっふんママ。だいたいこの辺だろうと目星を付けていた2人を呼んだ。
「ゆさこちゃん、下駄番、こっちへいらっしゃい。何で呼ばれたか思い当たるかしら、もふぅ
色々と思い当たる2人。
ゆさこ「う・・・ママの服に醤油こぼしたの私です。すいません。」
下駄番(黒)「う・・・買い出しついでにお茶してました。すいません。」
「違うもふっ!!っていうかそれはそれでけしからんわ。
これよ!!勝手に食べたでしょ!
」雪の宿の袋を見せるママ。
キョトンとする2人は、そんなことはしないと説明する。
「そうなの?じゃあ一体誰かしら、もふーぅ。
筒(首なし)
ゆさこ「ところで、最近出現したあの筒はなあに?」
下駄番(赤)「ああ、オーナーが前に勝手に置いて行ったやつね。オブジェじゃないかしら。」
それは上下に赤黒のラインの入った筒だった。
もっふんママも改めてそれを眺めて、ふと気付く
「もふぅ!!筒の縁に雪の宿のカスが・・・・まさか
何か思い立ったママが残りの雪の宿を筒に近づけてみると
ニュッ!パクッ!!
なんと、筒から福々しい頭がニュっと出てきて食いついてきた。
仰天するゆさこと下駄番をよそに、ママがやっぱりかという顔をしていた。
筒「どう、びっくりした?みんな気が付いてくれないんだもの。ちょっと様子見てたよ。
どうも、オーナーにスカウトされた“筒”です。これからよろしくね。
もっふんママ「そんな娘がいると噂は聞いていたけど、オーナーまた相談もなしに、もふぅ。
筒「食べたお菓子分以上に働きますよ!でもまたお菓子ください。
オーナーのサプライズメンバー投入は大成功だった。
つづく
筒
○渾名:筒(ヤマヤレイ)(津軽系)
○工人:山谷レイ
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思わず画像加工をしてしまいました。この権三郎型のこけしを見てると、
筒型の胴に首をひゅひゅっと出し入れしてくれるんじゃないか
というイメージがあるのは私だけでしょうか。
また、筒の縁からあふれんばかりの頬や首回りから、
間食の多そうな娘だなと思っています。