もっふんママとチーママがオーナーを交えて経営会議をしていた。
当初、ゆさこに「好きにやってみなさい」とか言っていたオーナーであるが、
チーママの加入でお店がより華やいだこともあり、最近は経営方針にもよく口を出すようになった。
「大分お店もまとまりがでたことだし、この辺で即戦力を補充してはどうかね。
器用で、それでいてオシャレでかわいい娘だと、もう申し分ないのう。」
気分で語っているオーナーに、もっふんママもチーママも少しイラッとしつつ、
「もふぅ、確かにそうだわね。チーママに誰かあてはあるかしら。」
「無いことも無いですわ。知り合いに、どんなバイトをしても
すぐにバイトリーダーに昇り詰める器用な娘がいます。今度紹介しましょう。」
そして数日後、オーナー面接を行う運びとなった。

チーママ、「じゃあ、ミナオちゃん、自己紹介お願いね。」
ミナオ、「ミナオです。オシャレ大好きです。シフトとか組めます。」

ミナオアップ
そこに現れたのは、確かに洒落たベレー帽をかぶり、おそろいの横縞の胴模様をした利発そうな娘である。
しかも、その耳にはこけしなのにピアスが輝いている。
ほうっと目を見張るオーナーが口を開く。
「ミナオちゃん。ひとつお聞きするが、おへそにもピアスをしているのかね。」
「いいえ、おへそにはしていません。」
深くうなずくオーナー。そして
「・・・合格!ピュアでかわゆい娘ではないか。がんばりなさい!しかし、へそピアスはいかんよ。」
「良かったわねミナオちゃん。」
と言いつつ、オーナー基準に冷ややかな思いの湧くチーママであった。
ミナオ、「よろしくお願いします。」
つづく
ミナオ
渾名:ミナオ(弥治郎系)
工人:佐藤美奈雄
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こけしを華やかに見せているデザインは多々ありますが、
これほどアクセサリー感のある「ピアス」デザインは、大変独特なものだと思いました。
ラスタカラーの縞模様も相まって、レゲエ好きか?と思うような現代感があります。
と、私は見ているのですが、初めてこけしを見る人は、これでもやはり古臭い民芸に見えるのでしょう。
私も大分こけし病が進んできました。