こけしブログ クラブこけし物語

クラブこけし物語と題したストーリーによって 所有するこけしを紹介

「遂にやってきたわね2号!念願の梨狩り!」
「感無量だね1号。オーナーの夢だったようだけど、梨狩りは全人類にとっても憧れよ。」
残暑盛りの9月、松戸の果樹園『初清園』で語り合ううんきち1・2号(店外132他)。
梨狩り
「これ全部食べ放題なんだよ。遠慮なくどんどん食べていいんだよ2号!」
「じゃあ1号も食べなよ。あたしはもう限界、ウップ、2個で十分だった・・・」
「実はあたしも限界。暑いし。結局涼しい家で食べるのが一番じゃない?」
「ほら見て、オーナーも汗だくで詰め込んでいるけど、もう顔が青いわよ。」
なんとか元を取ろうと足掻くオーナーを尻目に、1号2号は木の上で語り合う。
「ところで2号、今回の店外編が紹介されるのは12月頃だって。」
「え、そうなの?季節感もへったくれもないわね。じゃあ年末っぽいこと話そうか1号。」
「そうね。じゃあ2号、今年一年どうだった?何か変わったことあった?」
「それが・・・あったのよ!!聞いて驚くなかれ1号、私に大量の妹がいたのよ!」
「そりゃあ父ちゃん(鈴木俊之工人)も健在だし、妹だって増えるでしょうよ。」
「そういことじゃないの!そもそも私の出生の秘密は知ってるわよね1号?」
「注文したオーナーが工人にわがまま言ってリボンつけてもらったって話でしょ?」
「そう!!(第83話)だからリボン型こけしは私が初めてだったのよ!?」
「・・・ということは、その妹達っていうのは、まさか?!」
「そう!私と同じリボン型が鳴子のお店にズラリと並んでいたのよ!!」
「ひえー、そうなの?じゃあ初代として妹たちに恥じないようにしなきゃね2号!」
「どこまで私が関係してるかわからないけど、とにかく身が引き締まるわ!」
「じゃあそんな2号に一つ今年を総括してもらいましょうか。しかも謎掛けで!」
「すごい無茶振り!えー、じゃあ素人の梨狩りと掛けまして、私の妹達と解く。」
「はい、素人の梨狩りと掛けて、うんきち2号の妹達と解く、その心は!!」
「熟(売)れてんだかどうだか良く分かりません!」
「おい!何か失礼だな。2号の妹達きっとバカ売れだよ!あと梨も十分おいしかったよ!」
2号につっこみつつも、無茶振りの割に上手いこと言うなと思った1号であった。
つづく
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梨のもぎかた等勉強になりましたが、
蒸し暑さとか蚊との闘いとかで意外と落ち着かず
経験的には1度で満足といった感想です。
そうこうしている間に年末が近づいてきてしまいました。一年の速さが恐ろしい。
更新がなかなかはかどりませんが、年内もう1回いけるか?

クラブこけしオーナーのスカウトで店でフロアレディとして働くことになった娘がいた。
名をバタ子といい、うつむき加減な表情ながらも目鼻立ちのはっきりした娘である。
その日オーナーは店のチーママ(店外30他)にバタ子の引き継ぎを行っていた。
バタ子とチーママ
「チーママ、彼女が私のスカウトしたバタ子さんであるよ。よろしく頼むよ。」
「承知しました。あら、これはまた・・、オーナーが疲れなければいいんですけど。」
「ん?チーママは一体何を言っているのかな?バタ子さんに私が疲れる?!
うつむき気味で奥ゆかしくも可愛らしいバタ子さんに私が疲れるわけないではないか。」
「私、頑張ります。オーナーに気を遣わせるなんてことはありません!」バタ子がいう。
「うむ。バタ子ちゃんはうつむいてはいるが、その分おでこも広くて利発な娘であろう!
バタバタ走るよバタ子さん♪と歌にはあるが、そんな忙しない娘でもなかろうよ。」
「まあ、オーナーがそう言うなら私は良いですけどね。人出も足りないことですし。」
チーママは意味深な発言を残しつつも、バタ子を店に引き取っていった。
それから数日したころ、オーナーはクラブこけし(オーナー宅のこけし棚)を眺めた後、
皆の目線から外れた位置まで行くと寝転がっては何やらコソコソとしていた。
どうやら皆に内緒で特大プリンを、だらしなくも寝そべって食べようとしているらしい。
「これは皆に見つかるとせびられて面倒だからのう。では、いただきまー、、ん?」
何やら違和感を覚えるオーナー。普段は感じない目線を店(こけし棚)から感じていた。
寝転がっていたオーナーは店方向に目線を向け驚愕する。
バタ子下から
「バ、バタ子ちゃん!?一人だけこっちを見ている!!」
「そんなたっぷりプリン肥満気味のオーナーには毒ですよ!糖尿病になりたいんですか!
それにいつもの寝転がって間食してますが良くないですよ!私には見えてますからね!」
「チーママが言っていたのはこれだったのか!!」
バタ子の目線により、オーナーが隠れて動ける死角が一つ狭まったのであった。
つづく
バタ子
○渾名:バタ子(土湯系)
○工人:小幡敏夫
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こんな下に顔描く?!というインパクトで逆に入手してしまいました。
可愛らしい顔立ちですが、
小幡家の特徴的な感じとはちょっと異なるかもしれません。
こけしの顔自体は面的ですが、やはり3次元の人形なんだなと改めて気づかされました。
どこからでも目線の合う2次元に描かれた絵とはやはり違う物なんですね。

18_麺線
「まんさくちゃん、台湾も遂に最終日よ!今日で残りの台湾を食べ尽くすわよ!」
「残り!?めし炊き姉さん、高々3日の旅行で食べ尽くす気だったんですか!?
それは無理・・・わかりました、私の胃袋は今日のために!力の限り食べます!!」

19_豆漿
「台湾の朝といえば豆乳スープの豆漿(トウジャン)とサクサク油条からはじまるのよ!」
「うまい!そしてなんて胃にやさしい!世界中もう朝はこれでいいんじゃないですか?」

20_潤餅
「台湾では買食い文化も充実よ。まずは台湾クレープの潤餅(ルンビン)!」
「買食い編突入ですね。うん、中身は野菜でヘルシー。出来たてなのがいいですね。」

21_ガンザイクー
「これはガンザイクーと言って、チマキの一種らしいけど。蜜をかけて召し上がれ!」
「プルプルもちもちで結構行けます。お菓子としてはボリューム満点ですね。」

22_碗粿
「これは多分・・碗粿(ワークェ)だと思うけど、味の想像がつかないわ。」
「ええと、お好み焼きの中身の感じで干しエビとマッチです。胃にハードパンチです。」

23_雪花糕
「買食い最後は雪花糕(シェホァガオ)。因みに『糕』は米や粉物菓子の総称みたいね。」
「ココナッツババロア!美味しい!しかし買食い編でもう胃がパンパンですよ!?」

24_芋圓
「じゃあ甘味で箸休めとしましょう。日本でも認知度が上がってきてる芋圓よ。」
「里芋由来の芋圓とかタピオカとか、結構な腹持ち甘味ですよコレ。箸休め・・・?」

25_牛肉麺
「さてさて、晩御飯は台湾名物牛肉麺!これを食べに台湾に来たようなものよね。」
「ええい、ままよ!肉も麺も文句なく美味い!しかし24時間営業って最早国民食ですね。」

26_豆花
「本当によく頑張ったわまんさくちゃん。最後はシンプルに定番の豆花。台湾食べ納よ!」
「限界でも豆花は行けちゃいますね。でももう胃に入らないので食道で止まってますが。」
「結局まんさくちゃんをもってしても3日で台湾は食べ尽くせなかったわね。」
「姉さんも食べればもっと行けたかもしれないのに、なんで解説に徹したんですか?」
「そりゃ勿論、食べ過ぎは美容に良くないし太るもの。きっとまた来ましょうね、台湾!」
「自分だけ・・・まあ、いいや!とにかく全部美味しかったわ!また行きましょう台湾!」
つづく
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3回に分けてお伝えした食い倒れ台湾、常に胃がパンパンの幸せな旅行となりました。
食を通して感じる台湾はどれも妙に肌に合うというか、舌に合うというか、
更に探求したいと思いました。できれば再訪したいので心から昨今の円安改善を望みます。
今回(も?)こけしの役割は微妙ですが、台湾の食紹介、お付き合い有難うございました。

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